この夏にラスベガスで開催された全米日産ディーラー年次総会だが、「Automotive News」によれば、この会合では今後の日産北米戦略とともに、これから投入される新型車に関する概略が明かされたという。その中でも注目されたのは、次世代リーフに関してだ。初めて具体的な言及があり、同時にごく短時間ではあるが実車(コンセプトモデル?)も公開されたこと。参加者はその大胆な変貌ぶりに衝撃を受けたという。(タイトル写真はコンセプトカー「日産チルアウト」)

次期リーフは新たなネーミング採用の可能性も

実はチアルアウトが次世代のリーフになるという情報は2021年末当時も流れたのだが、5ドアハッチバックの現行モデルとあまりに距離感があるため結局はウワサ話の域を出なかった。欧州日産が発表したようにあくまで新車種Cセグメントクロスオーバーが発売される、ということでなんとなく決着した。

だが、冒頭紹介した北米ディーラー年次総会での目撃談などからもわかるとおり、チルアウトは紛れもなく次世代リーフのコンセプトカーである。“ミニ アリア”とたとえられた目撃談に加え、そもそも「Leaf Succcessor(リーフの後継車)」として紹介された。

さらに言えば、車名もリーフではない可能性もある。上述のとおり「リーフの後継車」として紹介されたのだが、欧州で圧倒的な知名度を誇る「マイクラ」は、EVを導入する次世代モデルで“マイクラの後継車”となり新たなネーミングが与えられることは発表済み。ということは、リーフのネーミングも新たにされる可能性はある。

最後に今までの情報を整理して、次世代リーフ(もしくはその後継車)の姿を予想してみよう。

●スタイル/サイズ:全長と全幅は現行リーフとほぼ変わらないが、全高は1550mm前後もしくはそれ以上。ルーフ高を抑えたクーペSUVに。
●パワートレーン:次世代パワートレーン構想「X-in-1」に基づいて軽量化および高効率化を達成した「3-in-1」に進化。
●駆動方式:FWDに加え新たに4WDの「e-4ORCE」搭載車も設定。
●航続距離:300km以上、ロングレンジ426km以上(FWD車、米EPAモード)
●価格帯:3-in-1の採用などコスト圧縮効果によりスターティングプライスは380万円前後〜になると予想。補助金込みで300万円切りに期待。

予想がどこまで当たっているかは日産関係者のみぞ知るところだが、ごく近い将来にコンセプトカーから一歩進んだ量産モデルに近い姿が公表されるのは間違いない。

早ければ、10月に開催される「ジャパンモビリティショー2023」がその初披露の場に選ばれる可能性もある。果たして“ミニ アリア”とたとえられた新型リーフ(もしくはリーフ後継車)とはどんなEVになるのだろうか。

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