この夏にラスベガスで開催された全米日産ディーラー年次総会だが、「Automotive News」によれば、この会合では今後の日産北米戦略とともに、これから投入される新型車に関する概略が明かされたという。その中でも注目されたのは、次世代リーフに関してだ。初めて具体的な言及があり、同時にごく短時間ではあるが実車(コンセプトモデル?)も公開されたこと。参加者はその大胆な変貌ぶりに衝撃を受けたという。(タイトル写真はコンセプトカー「日産チルアウト」)

量産EVのパイオニアがまさかのクーペSUVに変身か

市販EVの先駆けとして初代リーフが日米で販売開始されたのは2010年12月。以後、欧州や中国でも販売を開始している。2017年9月に2代目(現行型)にスイッチし、2020年12月には量産EV初となるグローバル累計販売台数50万台を達成したベストセラーモデルだ。

初代、現行型ともオーソドックスなCセグメント5ドアハッチバックスタイルを踏襲しているが、3代目となる次世代モデルでは全面的に見直され、ルーフ高を抑え気味にしたクーペSUVになるという。

画像: 2017年9月に発売開始された2代目リーフ。日米英で生産されるグローバルモデルだ(写真は国内仕様のリーフe+G)。

2017年9月に発売開始された2代目リーフ。日米英で生産されるグローバルモデルだ(写真は国内仕様のリーフe+G)。

「Automotive News」は、総会に参加した関係者のコメントとして「現行モデルの面影はほとんどなく、たとえるならば“ミニ アリア”だ」と紹介している。さらに、航続距離は現行モデル(EPAで149マイル/240kmもしくは212マイル/341km)に対してそれぞれ25%延長されるとのこと。つまり、最長でEPAで265マイル(426km)まで伸びる。世界一厳格と言われるEPAでの数値なので、国内WLTCに置き換えれば450km前後になるだろう。

さらに、新型リーフは2026年モデルとして2025年から米国ミシシッピ州にあるキャントン工場で生産が開始されることも明らかにされた。キャントン工場は現在、北米におけるEV生産のハブ工場として大規模な改修が行われている。

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