スバル初の本格EVである「ソルテラ」はトヨタとの共同開発車だ。しかし味付けはスバルらしくスポーティで、随所に走りへのこだわりが感じられる。また、トヨタbZ4Xはサブスクでのリース販売になるのに対し、ソルテラは一般的な販売方法をとっており所有することができる。いろいろな意味でスバルファンの期待に応えたものとなっているのが特徴だ。

トヨタとのアライアンスで誕生

2022年4月に正式に価格が発表されたスバル初の本格EVが「ソルテラ(SOLTERRA)」だ。トヨタとのアライアンスから生まれた共同開発車となる。トヨタ版は「bZ4X」というネーミングだ。

ソルテラの特徴はまず新開発のEV専用プラットフォームを採用したこと。バッテリーを床下に置いて、前後アクスルそれぞれにモーターを設置する2モーター式のレイアウトを採用している。

画像: スポーティなスタイリングで走りの面ではスバルらしい味付けがなされている。

スポーティなスタイリングで走りの面ではスバルらしい味付けがなされている。

フロントのみの1モーターFFと、前後2つのモーターの4WDモデルが用意されている。ホイールベースが2850mmあって、同クラスの「フォレスター」の2670mmよりも180mmも長く、その分、後席の足元空間が広くなっている。

モーターは1モーターのFFで、最高出力150kW。一方、2モーターの4WDはフロント80kW+リア80kW。FFと4WDの性能差が大きくないのも特徴だろう。バッテリーは71.4kWhを積み、一充電走行距離はFFで567km、4WDで487km(WLTCモード)となる。

パドルシフトなど走行系装備が充実

兄弟車である「bZ4X」との違いは、前後バンパー回りのデザインとパドルシフト&Sペダルドライブの有無、プレミアムオーディオの内容、そして販売方法だ。

パドルシフトと、回生ブレーキが強くなって、いわゆる1ペダル走行を可能とするSペダルドライブは「ソルテラ」だけの装備となる。また、プレミアムオーディオは、JBLを装備する「bZ4X」に対して、「ソルテラ」はハーマンカードンを搭載する。

画像: インパネまわりの基本的なデザインはbZ4Xと共通だが、ソルテラには「パドルシフト」が付く。

インパネまわりの基本的なデザインはbZ4Xと共通だが、ソルテラには「パドルシフト」が付く。

また、「bZ4X」はサブスクのリース販売のみとなるが、「ソルテラ」は、一般的な車両販売というのも違いだ。

トヨタの「bZ4X」と比べると、「ソルテラ」はパドルシフトやSペダルドライブなどの走行系の装備が充実しているのが特徴だろう。より走りにこだわりたい人向けというのも、スバルらしい個性ではないだろうか。

【主要諸元 スバル ソルテラ ET-HS 4WD】
型式:ZAA-YEAM15X 寸法:全長4690×全幅1860×全高1650mm ホイールベース:2850mm 車両重量:2030kg 乗車定員:5名 最小回転半径:5.6m 電力量消費率:148Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:487km(WLTCモード) 電池総電力量:71.4kWh モーター最高出力:フロント80kW・リア80kW 最大トルク:フロント169Nm・リア169Nm 駆動方式:四輪駆動 車両価格:682万円 CEV補助金:85万円

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