4WDを採用してEV走行は72kmまで可能
ステルヴィオの弟分として、またアルファロメオブランドの電動化の先兵として2023年1月の国内導入時された登場したトナーレ。ステルヴィオに比べ全長は160mm短く、全幅は70mm狭く、全高は80mm低い。
これまで最高出力117kW(160ps)を発生する新開発1.5L直4ターボエンジンに15kW(20.4ps)のモーター組み合わせた48Vマイルドハイブリッドを搭載する前輪駆動モデルしかラインナップされなかった。PHEVモデルの存在は当時からアナウンスされていたが、今回ようやくそれが叶った。
今回発表された「トナーレ Q4」は、車名からもわかるとおり4WDモデル。前輪は132kW(180ps)を発生する1.3L直4マルチエアターボエンジンと33kW(45ps)を発生するモーターの組み合わせ、後輪は最高出力94kW(128ps)を発生するモーターで駆動する。
システム総出力は280psで、0→100km/h加速はわずか6.2秒。アルファロメオらしいスポーティな走りを堪能できる。EV走行可能距離は72km(WLTCモード)で、トータルの航続距離は600km以上と実用性も高い。
走行中には「Q4 All-Wheel Drive System(オールホイールドライブシステム)」と呼ばれるトラクションシステムが前後タイヤ/ホイールの状態を常に管理して、あらゆる路面コンディションにおいて、アルファロメオ伝統の圧巻ともいえるドライビングプレジャーを実現する。
また「ALFA DNA ドライブモード」により、3つのドライブモードが選択できる。電気のみで走行するEVモードが「ADVANCED EFFICIENCY」、もっとも効率良くモーターとエンジンを自動で使い分ける「NATURAL」、エンジンとモーターを組み合わせたスポーツモードの「DYNAMIC」が任意で選べる。
特別仕様車「サンルーフエディション」も設定
センタースクリーンには、新たに「ハイブリッド」のページが追加され、エネルギーフローの確認、走行履歴の確認、充電予約の設定、充電設定等が可できる。
「e-Save」ボタンをクリックすれば、バッテリーの充電レベルを上げる「e-Save」モードも選択できる。さらにブレーキングや回生時にはエネルギーを回収する「バッテリー節約」モードと、エンジンを使用して設定した目標レベル(+40%、+60%、+80%)まで充電を行う「バッテリー充電モード」 の切り替えもできるなど、PHEVならではの走りが楽しめる。
PHEVモデルのQ4は、ベーシックな「Ti」(受注生産)と、スポーティな内外装を採用する「Veloce」の2グレード構成。ボディカラーは、アルファホワイト、アルファレッド、アルファブラック、ヴェスヴィオ グレー、モントリオールグリーンの5色を設定する。
また、国内導入を記念した特別仕様車「プラグインハイブリッド Q4 サンルーフエディション」に加えて、マイルドハイブリッド仕様車「ハイブリッド サンルーフエディション」も限定発売された。
各車の車両本体価格は以下のとおり(税込 ※塗装代別途)
■トナーレ Plug-In Hybrid Q4
・Plug-In Hybrid Q4 Ti (受注生産):6,750,000円
・Plug-In Hybrid Q4 Veloce:7,400,000円
■トナーレ 特別限定車
・Hybrid サンルーフエディション:6,250,000円
・Plug-In Hybrid Q4 サンルーフエディション:7,550,000円
【トナーレ Plug-In Hybrid Q4 Veloce 主要諸元】
・全長×全幅×全高:4530×1835×1615mm
・ホイールベース:2635mm
・トレッド 前/後:1580/1580mm
・車両重量:1880kg
・エンジン種類:直4SOHCターボ
・総排気量:1331cc
・エンジン最高出力:132kW(180ps)/5750rpm
・エンジン最大トルク:270Nm(27.5kgm)/1850rpm
・使用燃料/タンク容量:無鉛プレミアム/42.5L
・モーター最高出力 前/後:33kW(45ps)/94kW(128ps)
・モーター最大トルク 前/後:53Nm(5.4kgm)/250Nm(25.5kgm)
・駆動用バッテリー:304V