7月22〜23日に長野県白馬村で開催された「ジャパンEVラリー」に参加してきました。過去には9月や北アルプスが冠雪した11月に開催されたこともあり、筆者も何度か参加しています。今年は記念すべき10回目の大会ということもあり、そのインサイドレポートをお届けします。(タイトル写真:樋口 涼)

日本の中心にEVで集まる

主催は1994年設立の日本EVクラブを前身とする「一般社団法人 日本EVクラブ」で、世界初の量産EVである三菱i-MiEVや日産リーフが発売されるはるか前から、「日本EVフェスティバル」を開催してコンバートEVのレースや、電気カート組立教室を行うなど長年地道な活動を行ってきました。

日本の中心に位置する場所にEVで集まるというクラブの企画と、白馬をスイスのツェルマットのようにスキーシーズンだけでない通年リゾートにしたいという白馬村の思いが一致して、2014年に第1回ジャパンEVラリー白馬が開催されたのでした。

画像: 2014年の第一回ラリーのゴールを飾る「EVスーパーセブン」。参加車両は112台で、リーフ、i-MiEV、BMWi3、ホンダ トゥデイのコンバートEVなどが参加。どこで何回充電してきたかが話題の中心だった(写真:三浦康史)。

2014年の第一回ラリーのゴールを飾る「EVスーパーセブン」。参加車両は112台で、リーフ、i-MiEV、BMWi3、ホンダ トゥデイのコンバートEVなどが参加。どこで何回充電してきたかが話題の中心だった(写真:三浦康史)。

第1回に先駆けて2年間、プレラリーも開催されており、当時はリーフなども実用走行距離は150キロ程度で、コンバートEVの参加もありましたから、標高750mの白馬まで辿り着くのは極めてチャレンジングで、「1台、1台、ゴールに現れるたびに拍手が起こった」ような状況だったのです。

2016年の第3回大会には、日本で一番標高の高い乗鞍スカイラインの終着点畳平(標高2,702m)までEVで登坂する試みも行われ、電欠する参加車両もなく無事達成。さらに県を跨いでゴールの岐阜県飛騨高山まで遠征しています(筆者もプラグインHVのAudi A3 e-tronで参加)。

画像: 2016年の第3回ラリーで乗鞍スカイラインの終点畳平で記念撮影をする参加車両。 (写真:三浦康史)

2016年の第3回ラリーで乗鞍スカイラインの終点畳平で記念撮影をする参加車両。 (写真:三浦康史)

今年も人気の最新EV試乗会

例年、白馬EVラリーは土曜日の16時頃までにゴールすれば良く、早く到着した人は自動車メーカー・インポーターが提供する最新EVの試乗を楽しむことができます。今年もゴールの白馬ジャンプ台の麓での試乗会はフルグリッドが早々に埋まる盛況ぶりで、参加者は日産アリアや三菱ekクロスEV、BMW iX1などのハンドルを握ってその走りを体感しました。

さらに、急速充電器のシェアNo.1で長年このラリーに協賛しているニチコン株式会社や、蓄電池とセットで急速充電器市場にも参入したスタートアップの株式会社パワーエックス、EVタイヤにも力を入れる横浜ゴム株式会社がブースを出して、技術的な関心も高い参加者と熱心に会話を交わしていました。

画像: ジャンプ台を背景に最新EVの試乗会を10:30〜15:30まで実施。ベテラン自動車ジャーナリストを助手席のガイドに何台も試乗できる(写真:木野 龍逸)。

ジャンプ台を背景に最新EVの試乗会を10:30〜15:30まで実施。ベテラン自動車ジャーナリストを助手席のガイドに何台も試乗できる(写真:木野 龍逸)。

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