「電動車が欲しい!」と考えたときに、真っ先に候補に挙がるのはEV(電気自動車)だろう。一方、エンジンを残すハイブリッドではあるものの、充電した電力があるかぎりはEVとして運用できるPHEV(プラグイン・ハイブリッド)という存在もある。実際にどちらにしようかと悩む人もいるだろう。そこで、同じブランド、そして同じミッドサイズSUVであるレクサスRZ450eバージョンL(880万円)と、 レクサスRX450h+バージョンL(871万円)の2台を比較してみたいと思う。

レクサス初のEV専用モデル「RZ」とラグジュアリーSUVの草分け「RX」

レクサスの「RZ」と「RX」は、どちらもレクサスのミッドサイズSUVだ。「RZ」は、2023年2月にレクサス初のEV専用モデルとして誕生。EV専用プラットフォームに2つの駆動用モーターを搭載する4WDシステム「DIRECT4」を採用する。

ボディサイズは「RZ」が全長4805×全幅1895×全高1635mm。2つのモーターの出力は、フロントが最高出力150kW(203.9ps)/最大トルク266Nm、リアが最高出力80kW(109ps)/最大トルク169Nmだ。

画像: レクサス初のEV専用モデルとして登場した「レクサスRZ」。

レクサス初のEV専用モデルとして登場した「レクサスRZ」。

これに71.4kWhの駆動用リチウムイオン電池を搭載して、航続距離は494km(WLTCモード)を実現している。EV専用モデルであり、通常グレードは「RZ450e バージョンL」で車両価格は880万円となる。

一方、レクサスの「RX」は、初代モデルが1998年に北米でデビュー。ラグジュアリーSUVのパイオニアとして人気を集めてきた。現行モデルは第5世代であり、日本では2022年11月に発売となっている。ボディサイズは4890×1920×1705mmだ。

パワートレーンは、ハイブリッドとPHEV、そしてエンジンの3つを用意する。PHEVは2.5Lエンジンを使うハイブリッドで、後輪をモーター駆動する4WDシステム、「DIRECT4」を採用する。

画像: PHEVの「レクサスRX450h+ バージョンL」。EVモードで最大86km走ることができる。

PHEVの「レクサスRX450h+ バージョンL」。EVモードで最大86km走ることができる。

エンジンの出力は、最高出力136kW(185ps)/最大トルク228Nm。フロントのモーターは最高出力134kW(182ps)/最大トルク270Nm、リアモーターは40kW(54ps)/最大トルク121Nm。これに二次電池として18.1kWhのリチウムイオン電池を搭載する。EVモードの走行は最高で86kmとなる。PHEVグレードは「RX450h+ バージョンL」で、その車両価格は871万円だ。

購入時の支払いは、どっちがお得?

EVである「RZ450e バージョンL」の価格は880万円。それに対してPHEVとなる「RX450h+ バージョンL」の価格は871万円。2台の価格差はわずかなものだ。そして、2台とも新車購入時には、国からの補助金を得ることができる。その金額が、EVの「RZ450e バージョンL」で85万円。PHEVの「RX450+ バージョンL」で55万円となる。

ちなみにEVとPHEVでは、どちらも重量税が免除されてゼロになる。また、自動車税(種別割)のグリーン化優遇に関してもEVとPHEVは、同じ扱いになる。つまり、税制面ではEVの「RZ」もPHEVの「RX」も変わりはない。

つまり、新車購入時で考えると、補助金が30万円も大きいEVの「RZ450e バージョンL」がお得と言えるだろう。

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