年齢を問わず免許も不要。いつでもどこでも誰でも気軽に愉しめる自転車は、日本のモビリティの原点であり、なくてはならない存在だ。一方で、その手軽さゆえにトラブルが激増している。2023年4月1日からは、ヘルメットの着用が努力義務になったのも記憶に新しい。事故の加害者・被害者にならないために、自転車にまつわる交通ルール(道路交通法)をこの機会に再確認しておきたい。
他にも、罰金や科料が課されるケースは多々ある。スマホや傘さし、イヤホンの使用(片耳だけでも不可)などの「ながら運転」(5万円以下の罰金)、蛇行運転や逆走、執拗にベルを鳴らすなどの行為も「あおり運転」として取り締まりの対象(「妨害運転罪」:3年以下の懲役または50万円以下の罰金)になっている。
また自治体によっては、「警音器の整備」つまりベルの装着や、万が一の事故に備える「自転車保険」の加入が義務化されているところもあるので確認しておきたい。
今まで自転車で取り締まりにあったことがない、という方もいると思うが、電動アシスト自転車の普及も手伝い歩道を結構な速度で走っている姿もよく見かける。
万が一、歩行者と接触して怪我を負わせたりすれば、道交法違反だけでなく傷害罪も適用され重い処罰が下されることは心しておきたい。自転車だからと甘く見るのではなく、いま一度、日ごろの運転マナーを見直しておきたいものだ。<参考>警視庁ホームページ「自転車の交通ルール」他。