2026年10月28日、スカイドライブは、シンガポールの技術企業6社と、空飛ぶクルマの要素技術に関する共同研究開発・技術検証の覚書を締結した。今後は技術交流を重ね、具体的な共同研究開発と最終契約の締結を進め、空飛ぶクルマの開発を加速する方針だ。

文:スマートモビリティJP編集部
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日本×シンガポールの連携で空飛ぶクルマの早期実現を目指す

スカイドライブは、2018年に設立された愛知県豊田市の空飛ぶクルマメーカーである。2025大阪・関西万博含め累計300回の試験飛行を無事故で完了させてきた高い技術力を持ち、グローバルでのオーダー数430機以上を達成するなど世界から注目を集めている。

画像: 大阪・関西万博ではデモ飛行を実施した。

大阪・関西万博ではデモ飛行を実施した。

そんなスカイドライブは今回、シンガポールで開催中の「Singapore Week of Innovation & Technology(SWITCH)」で、同国の技術企業6社と共同研究開発および技術検証に関する覚書(MoU)を締結した。

連携する企業は、Accuron Technologies、Heron Airbridge、HOPE Technik、KVI、Neo Aeronautics、Volt14 Solutionsの6社。先端製造技術、バッテリー、試作・検証、運航管理システムなど、空飛ぶクルマの要素技術に焦点を当てて協力を検討する。

Accuron Technologiesとは、航空宇宙分野の技術を活用し、複雑な形状の金属部品を一体成型する製造技術について研究する。機体の軽量化と安全性を両立する部品製造への応用を目指す。

Heron Airbridgeとは、複数の機体を安全かつ円滑に飛行させるための管制・運航管理システムを検証する。上空の状況をリアルタイムで把握する技術の活用を想定している。

HOPE Technikとは、ロボティクス開発などで培った技術を生かし、実験用部品や機体の試作、テスト、検証を迅速化する仕組みの活用を検討する。

KVIとは、バッテリーセルやパック側で充電を指示・制御するソフトウェア技術を評価する。空飛ぶクルマの連続運航や効率的な運用に向け、バッテリーの寿命と充電速度の最適化を目指す。

Neo Aeronauticsとは、空飛ぶクルマの実証テストや技術検証、制度適合に関する連携を検討する。シンガポールを含む東南アジア地域での事業開発についても協力する。

Volt14 Solutionsとは、シリコンを活用した高容量電池や、空飛ぶクルマ向けに最適化した軽量・安全なバッテリーパック構造について技術評価を進める。長距離飛行と機体の軽量化につながる次世代バッテリー技術の確立を目指す。

画像: スカイドライブの機体開発の様子。

スカイドライブの機体開発の様子。

スカイドライブは、日本国内での機体製造・事業化に向けた取り組みと並行し、グローバル市場を見据えた技術開発を進めている。航空宇宙、先端素材、エレクトロニクスなどの技術基盤を持つシンガポールは、東南アジアの空飛ぶクルマ市場における戦略的な拠点と位置付けている。

今後は、6社との技術交流や情報交換を重ね、具体的な共同研究開発の実施に向けた協議と最終契約の締結を進める。スカイドライブは、シンガポール企業との連携を通じて、空飛ぶクルマの安全性や品質にかかわる技術開発を加速する方針だ。

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