2026年8月17日、スカイドライブは、オーストラリアのヘリコプター運航会社Gold Coast Helitoursと空飛ぶクルマの購入に向けた基本合意を締結した。2028年からゴールドコーストで遊覧サービスを開始する計画で、専用バーティポートや運航ネットワークの整備を進める。

世界累計受注は430機超え、オーストラリア初の導入事例に

近年、世界の観光都市では、持続可能な交通手段への転換や新しい移動体験への需要が高まっており、オーストラリア屈指のリゾート地でヘリコプター遊覧が盛んなゴールドコーストにおいても、空飛ぶクルマの導入構想が推進されている。

画像: スカイドライブの空飛ぶクルマが、2025年大阪・関西万博会場にてデモフライトを行う様子。

スカイドライブの空飛ぶクルマが、2025年大阪・関西万博会場にてデモフライトを行う様子。

同地で長年にわたり安全なヘリコプター遊覧飛行実績を誇るGold Coast Helitoursは、飛行中にCO2を排出せず高い静粛性が特長とされる空飛ぶクルマの導入を目指し、今回のスカイドライブとの基本合意締結に至った。

スカイドライブは空飛ぶクルマを2028年に2機、2029年に3機の合計5機納入し、Gold Coast Helitoursは2028年から「マリーナ・ミラージュ、メインビーチ」にある既存ヘリポートを拠点に、ブロードウォーター、サウスポート、サーファーズパラダイスの上空を巡る約10分間の遊覧サービスを開始する計画だ。

両社は今後、2028年の商用運航スタートに向けて、規制当局からの型式証明の取得を進めるほか、インフラ面ではサウスポート飛行場に専用バーティポートや整備・技術支援拠点を設置し、運航基盤の確立を目指す意向を示している。

また、将来的にはサウスポート飛行場を整備拠点とし、ゴールドコースト市内や主要商業地区、ゴールドコースト空港を結ぶ空飛ぶクルマのネットワーク構築も視野に入れているようだ。

画像: 2028 Scenic Routeが運航開始時の飛行ルートで、点線は将来の就航計画があるルート。

2028 Scenic Routeが運航開始時の飛行ルートで、点線は将来の就航計画があるルート。

スカイドライブの空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」は、2026年7月時点で世界累計受注427機(プレオーダー:354機、機体購入基本合意:73機)を獲得しており、今回の5機追加と合わせて合計430機以上の受注を抱えることになった。

受注機数が増えるのは嬉しいことである一方、Gold Coast Helitours含め2028年の商用運航スタートを予定している事業者が複数存在しているため、それまでに日米両国での型式証明取得を完了させることが当面の課題となる。日本発の空飛ぶクルマが無事に事業化できるか、今後の展開にも注目したいところだ。


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