通行禁止区域に進入した電動キックボードを自動停止する新機能
LUUPは電動マイクロモビリティのシェアリングサービスで、電動アシスト自転車、電動キックボード、電動シートボード(小型の電動スクーター)を提供している。

左から、電動アシスト自転車、電動キックボード、電動シートボード(電動スクーター)。
京都市では2021年にサービスを開始し、現在は市内に1440カ所以上のポートを設置。混雑の激しい市バスの代替移動手段として、観光客の移動ルートを分散させるインフラとして機能しているという。
一方で、本来通行が禁止されている鴨川沿いの河川敷の一部区間において、特定小型原付(電動キックボードや電動シートボード)による走行が確認(※)されており、Luupは京都の歴史ある空間と景観を守る目的で、位置情報の認識技術を活用した走行制御「地域みまもりストップ機能」を導入した。
※京都府鴨川条例の規定により、鴨川沿いの一部エリアは、自動車やバイクの乗り入れが禁止されている。特定小型原付も通行禁止対象に含まれており、違反者には5万円以下の罰金が課される。
同機能は、電動キックボードにGPSを搭載して走行位置をリアルタイムに把握、条例で通行禁止とされているエリアでの走行が確認された場合、音声案内とともに自動で緩やかかつ安全に走行を停止させる。

鴨川沿いの通行禁止エリアへの進入をGPSで検知し、自動停止させる機能だ。
GPSを活用した走行の遠隔制御、たとえば利用者が意図しないタイミングで停車することは、クルマとマイクロモビリティが混走する交通環境において事故のリスクを高める要因となりうる。そのため、クルマが存在しない鴨川沿いのエリアに限定して適用することにしたようだ。
同社の安全対策の基本は、独自の警告・ペナルティ制度「LUDAS」やアプリを通じた啓発活動により、利用者に交通ルールを守ってもらうことにあり、自動停止機能はあくまでも、一定の条件を満たす場所に限った補完的な手段と位置づけている。
京都エリアにおける主な安全対策
手押しゾーンの設定
四条通や河原町通など、自転車・電動キックボードが通行禁止の道路について、該当箇所をアプリ内で赤く明示し、ライド前にはポップアップが表示される。

通行禁止エリアを赤く表示する。同エリアを通る場合は、押し歩きする必要がある。
LUUP危険行動検知システム「LUDAS」に基づく警告・ペナルティ制度
「LUDAS(LUUP Dangerous-Activity Detection Systems)」は、主に車両に搭載されたGPSで取得した移動経路データを用いて、利用者が対象の場所を走行したことを検知するシステム。LUDASに基づく警告・ペナルティ制度により、警察の取締りによらず交通違反や危険行為をLuup独自に検知し、再発防止のために警告・ペナルティを科すことができる。
・京都エリアにおける危険走行の検知対象
①公園・広場等の走行:道路以外の広い空間での走行(例:梅小路公園、大宮交通公園、鴨川の河川敷など)
②通行禁止道路の走行:法令等で通行が禁止された道路の走行
③大通りの逆走・逆側歩道走行:現状の測位精度で推定可能な大通りでの逆走または逆側歩道走行(例:御池通の一部、七条通の一部など)
誤進入防止サポート機能
アプリ内で、進入してはいけない場所を事前に知らせる機能。電動アシスト自転車・電動キックボード双方に適用され、利用者は自分の走行ルートと進入禁止の場所をマップ上で確認できる。

進入してはいけない場所を事前に知らせる機能。
【関連記事】特定小型原付について詳しく解説
【関連記事】競合のLimeはすでに進入禁止エリアで車両を強制停止させる機能を導入している
【関連記事】四輪の特定小型原付「ブルージェー」に乗ってみた!



