2026年6月8日、中国銀行、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、KGモーターズの3社は、ひとり乗り小型EV「mibot」の業務利用に関する実証実験の結果を発表した。実証では、地方銀行のリテール営業における実用性を確認し、岡山南支店での本格運用に加え、西条ライフプランセンターへの導入を決定した。

ひとり乗りEVを業務車両として導入

「mibot」は、全長2485mm、全幅1140mm、全高1470mmとコンパクトで、いわゆる原付ミニカーという車両区分に分類されるひとり乗りEVである。

制約の多い原付ミニカーながら、最高速60km/h、登坂性能23%(13度)、航続距離約100kmというスペックを誇り、車内エアコンの完備や家庭用100V/200Vコンセントと、充電スポットの200V普通充電に対応するなど実用性にも優れている。

画像: mibotは原付ミニカー規格という厳しい制約の中、ひとり乗りEVとして高い実用性を備えている。

mibotは原付ミニカー規格という厳しい制約の中、ひとり乗りEVとして高い実用性を備えている。

同車は、予約受付開始から約1カ月で1000台、累計2000台以上の申し込みを受け、2025年12月からは初期生産車両の納車が開始されている。

その後、KGモーターズは個人ユーザーからの予約受付を停止し、まとまった台数での導入を見込める法人市場にターゲットを切り替え、2026年1月に東広島市、2月にJAぎふにおける導入実証を実施。

さらに、2026年4月13日から5月1日までの約3週間、中国銀行、ちゅうぎんキャピタルパートナーズとの間で、地方銀行の営業現場において、安全性や運転負荷、駐車問題などの課題解決に役立つかの検証が行われた。

画像: 実際に営業業務で利用する様子。

実際に営業業務で利用する様子。

今回の実証実験は中国銀行本店ビルを含む5拠点のローテーション形式で実施され、アンケート結果から「mibot」が既存の移動手段を補完し、営業や顧客訪問において高い評価を得た。補完肯定率は社用バイク利用者で100%、社用軽自動車利用者で91%に達する一方、社用普通車利用者は68%とやや低く、代替目的ではなく補完的な役割(使い分け)を果たすものとして位置付けられている。

さらに、若年層や女性社員からの満足度が高く、とくに20代の満足度は100%、女性は男性より5ポイント上まわる結果だったようだ。

こうした社員からの評価を踏まえ、中国銀行は今回実証実験を行った岡山南支店での本格運用に加えて、西条ライフプランセンターへの導入も決定した。

今後は、ちゅうぎんグループの地域ネットワークを通じて、同様の移動構造を持つ地域の法人取引先に対しても、新たな業務用車両としての情報提供・連携を進めていく方針だ。

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