モノレールを代替する「ジェットコースター型」の乗り物を整備
かつて恩賜上野動物園にあった上野懸垂線、いわゆる上野動物園モノレールは日本で最初に開業したモノレール。鉄道事業法に基づく交通機関として東京都交通局によって運営されていたが、老朽化を理由に2023年12月で廃止された。
しかしその後も東京都は、恩賜上野動物園のさらなる魅力の向上や安全で快適な移動手段の確保を図るため、代替となる乗り物の整備を進めており、今回その計画の詳細が公開された。
新たな乗り物は3両編成・定員60名の車両で構成され、「屋根付きジェットコースター」のようなシルエットをしている。上り勾配ではモーター駆動で、下り勾配では重力による位置エネルギーを利用して走行する省エネシステムを採用。バリアフリーに配慮し、車内に車いすやベビーカーでも乗車できるスペースを確保するなど、次世代の乗り物としての機能性を持たせた車両設計が特長だ。

バリアフリーに配慮し、車いす・ベビーカーのまま乗車できるようになっている。
東園と西園それぞれに駅舎が設置され、駅間340mを最高速20km/h、約3分半で結ぶ。東園駅舎内には従来のモノレールの思い出の継承として、車両の部品やモノレールの歴史を記したパネルが展示される。
一方で西園駅舎は、園内で暮らす動物への影響に配慮して不忍池に張り出して配置され、1階がフードショップ、ギフトショップ、2階が展望テラス、3階が乗り場という構造になる。
東京都は、2026年度中に工事着手して2029年度の供用開始を目指している。乗り物の名称は今後公募する予定だというので、名付けに興味がある人は続報に注目してみてはいかがだろうか。

東園駅者は旧モノレールの駅舎と同じ場所だが、西園駅舎は不忍池上に移動している。
【主要諸元】
定員(座席数):60名
車両編成 :3両編成 約21m
乗車時間:約3分半(最高走行速度20速度)
軌道全長:約340m
最大勾配:約2度

