またがって重心移動で操縦する新感覚のオフロードモビリティ
「コルレオ」は、ロボット事業とモーターサイクル事業の両方を行う川崎重工グループの強みを活用して開発される、四脚型オフロードパーソナルモビリティ。2025年大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」でコンセプトモデルを初披露し、SNSで累計約12億リーチを達成するなど、高い注目を集めたことから製品化が決定したようだ。
コルレオは、前脚の付け根付近に搭載した水素エンジンで発電し、その電気とモーターを動力とする電動モビリティ。モーターサイクルで培ったスイングアーム機構を応用し、後脚部が独立して上下動することで衝撃が吸収され、ライダーは進行方向の地形を確認しやすい姿勢を保てる。

背中にまたがり、手元の「ハンドル」と「あぶみ」でライダーの重心移動を検知して操縦する。
乗馬するような騎乗スタイルでまたがって、重心移動で操縦するユニークな操作性と、サポート機能のおかげで誰でも簡単に山岳や水場などの難地形を安全に走行可能なことから、山岳地での運用を念頭においたオフロードモビリティとして開発が進められる。
社長直轄のプロジェクトとして開発専任組織(SAFE ADVENTURE事業開発チーム)が立ち上げられ、2030年開催予定の「サウジアラビア・リヤド万博」の会場内モビリティとして採用されることを目指すとともに、2035年の製品化に向けた開発に取り組む方針だ。
また、四脚型モビリティの乗車体験を提供するライディングシミュレータの開発も進行中。こちらは2027年中の完成を目指しており、開発過程で得られた3Dモデルやモーションデータを含むシステム全体をゲームやeスポーツ業界に展開する可能性も視野に入れている。
さらに、誰もが安全に安心して山岳地を楽しめて、そのうえで山岳事故ゼロを目指す「SAFE ADVENTURE」のコンセプトに基づき、天候や気温、路面状況、野生動物の出現を検知し、スマートフォンなどのデバイスを介して安全なルートを案内するナビゲーションシステムも同時に開発されるという。
Kawasakiが提案する未来のオフロードパーソナルモビリティ「CORLEO」
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