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【解説記事】モペッドとはなんだろう?
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スズキ e-POはペダル付き原付、いわゆる「モペッド」区分
「e-PO」は、ペダル付きの電動バイク(モペッド)。パナソニック サイクルテックとの共同開発モデルとして、パナソニック製リチウムイオン電池を搭載し、人力のみでペダルをこぐ「自転車モード」、モーターとペダリングを併用する「電動アシストモード」、スロットル操作のみでペダルはこがない「フル電動モード」という3つの走行モードを使い分けて走行する、新感覚の原付バイクである。

電動モペッドのe-PO。原付一種区分なので、見た目は自転車でもミラーやウィンカーなどの保安部品を搭載している。
電動アシスト自転車「オフタイム」の車体をベースに開発されているため、身長に合わせてシート高を調節可能で、25kgという軽量な車両重量や折りたたみ機構を採用したことにより、車載しての持ち運びや保管時の省スペース化などを実現している点も特長だ。バッテリーはパナソニック サイクルテックの電動アシスト自転車用のものと共有(25.2V・16Ah)するため品質や販売実績などは折り紙付き。

折りたたむとコンパクトになり、軽自動車への積載も可能になる。
ちなみに、フル電動モード・電動アシストモードでは最高速30km/h、航続距離30km以上というスペックなので、近場での買い物用に使う、あるいは自転車モードと組み合わせるなど、一般的なエンジン搭載のバイクとは異なる運用が求められるだろう。
なお「e-PO」は前回、JMS 2023にコンセプトモデルとして初出品され、2024年から製品化に向けた公道走行テストやメディア試乗会などが実施されてきた。今回、JMS 2025で公開するのはテストを経て改良した新型モデル。
ひと言で「改良」とはいっても、その中身は濃い。まず、大きく変わったように見えないフレームは作り直されている上に、従来ローラー式だったリアブレーキは前輪と同様のディスク式に変更されて制動力を強化。さらにモーター出力の特性を調整するなど大幅改良が施されている。今後、量産化に向けて進んでいくというが、発売時期については明らかになっていない
【主要諸元 e-PO(改良モデル)】
全長×全幅×全高 :1531×550×990mm
(折りたたみ時) :非公開
重量 :25kg
定格出力 :250W
航続距離 :30km
タイヤサイズ :18インチ(前輪)/20インチ(後輪)
【関連記事】改良前のe-PO試乗記事
コンパクトな4輪EV「SUZU-RIDE 2」
「SUZU-RIDE 2(スズライド 2)」は、ひとり乗りの電動パーソナルモビリティ。JMS 2023に参考出品された「SUZU-RIDE」からプロトタイプに進化し、日常、商用、レジャーまで、いつでも楽しく使える使い勝手の良い電動モビリティとして開発されている。

普通自転車と同じサイズ感とコンパクトながら、買い物かごをそのまま載せられる積載能力を有している。
最高速度表示灯や尾灯を備えることから、「SUZU-RIDE」同様、16歳以上が免許不要で乗れる特定小型原付区分(最高速は20km/h)のモビリティであるようだが、スペック上の最高速は12km/hに抑えられている。これはより幅広い世代に活用してもらうことを念頭にアイポイントを高く設定しているためで、安全性を考慮した設定なのだという。このほかにも、4輪独立サスペンションや前後調整可能なシートなど、安全性への強いこだわりが垣間見える。
※歩道モードは6km/h、後進モードは2km/hに設定されている。
買い物かごをそのまま積載できる荷台スペース(車体後部)、ドリンクホルダー(車体前部)、小物スペース(シート下)など、日常ユースで便利なラゲッジスペースが設けられている点も嬉しいポイントだ。
このスズライド2、JMS2025の東展示棟1階スズキブース(東4・5・6ホール)とは別に西展示棟1階(西1・2ホール)で行われる「Tokyo Future Tour 2035(トーキョーフューチャーツアー2035)」で試乗することもできるのだという。こちらも楽しみなコンテンツのひとつだ。
【主要諸元 SUZU-RIDE 2】
全長×全幅×全高 :1350×600×1250mm
積載重量 :30kg
最小回転半径 :1.5m
歩道走行モード対応 :あり




