\記事を読む前に知っておきたい!/
なぜ空飛ぶクルマは地上を走れないのに、“クルマ”と呼ばれているの?
ついに国産の空飛ぶクルマが一般公開された
スカイドライブは日本の航空スタートアップ。同社は2023年2月に、大阪・関西万博の「スマートモビリティ万博」事業における空飛ぶクルマの運航事業者に選定されており、大阪万博を重要なマイルストーンとして、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」の機体開発を進めてきた。
同社によると、これまで無事故での飛行試験を繰り返し、機体の安全性が確認されたことを踏まえ、満を持して2025年7月31日から、万博会場にて一般来場者向けのデモフライトが開始されたのだという。

フェンス越しに空飛ぶクルマの離発着シーンを見ることが可能だ。(提供:SkyDrive)
デモフライトは万博会場内北西部の「モビリティエクスペリエンス」に位置する「EXPO Vertiport」を離着陸地点として、周回飛行するルートで実施。観覧に事前予約は必要ないが、デモフライト中はBluetooth搭載機器やWi-Fiなど、電波を発する電子機器の使用を控えるよう求められているほか、観覧スペースは屋外であるため、熱中症対策を含む準備が推奨されている。

万博会場のモビリティエクスペリエンスにてデモフライトが実施される。(提供:SkyDrive)
【大阪・関西万博 デモフライトスケジュール】
| 7月31日(木)~8月24日(日) | 毎週、月・木・金・土・日曜日にデモフライトを実施 ※日中帯に1~2回/日程度の飛行を予定 ※デモフライト予定時間は、公式アプリ「EXPO 2025 Visitors」にて公開 |
| 8月25日(月) | 機体の搬出作業開始 |
屋内には搭乗可能な原寸大模型を展示。3年後の未来を先取り体験できる
スカイドライブの空飛ぶクルマは、デモフライトを実施するだけでなく、万博会場の「空飛ぶクルマ ステーション」にて、原寸大モックも展示されている。事前に予約をすると、モックの中に乗り込んで実際のサイズ感や座り心地などを体感することができるため、試してみたい方はぜひこちらもチェックしてみてほしい。

事前予約をすることで原寸大モックに搭乗体験できる。(提供:SkyDrive)
【原寸大モック 展示概要】
名称:空飛ぶクルマ【SKYDRIVE】のフルスケールモックに搭乗体験
場所:エンパワーリングゾーン内「空飛ぶクルマ ステーション」
期間:2025年4月17日(木)~10月13日(月・祝)
・展示のみの場合、予約なしでOK。
・搭乗希望者は、空飛ぶクルマ ステーションの入館予約が必要。
予約・抽選の説明:https://www.expo2025.or.jp/tickets-index/reservation/
スカイドライブは現在、商用運航に必要な型式証明の取得を目指すとともに、国内外のパートナー企業と連携して事業の具体化を加速している。日本国内では大阪メトロとの協業を通じて、2028年に大阪市森之宮エリアでのサービス開始を目指している。また、JR九州とも協業し、同じく2028年度をめどに別府湾での遊覧サービスや別府と湯布院を結ぶエアタクシーの運航開始も計画しているようだ。

大阪での商用運航イメージ。(提供:SkyDrive)
万博でのデモフライトは、3年後の商用運航を前に、一般来場者へ視覚的にアピールする場として機能することだろう。この取り組みが空飛ぶクルマが日本人に受容されるきっかけとなるのか、今後の動向にも注目である。
万博会場でのデモフライトのようす。(提供:SkyDrive)
youtu.be【主要諸元 SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)】
| 全長×全幅×全高 | 約11.5×11.3×3m(ローター含む) |
| 最大搭乗人数 | 3名(操縦士1名+乗客2名) |
| 燃料 | バッテリー(電動) |
| 駆動方式 | 12基のモーター・ローター |
| 主要構造材料 | 複合材(CFRP)やアルミ合金など |
| 最大離陸重量 | 1400kg |
| 最大巡航速度 | 100km/h(対気速度) |
| 航続距離 | 15~40km |
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