記事を読む前に空飛ぶクルマについておさらいしておこう
2026年に型式証明取得、2028年に大阪で商用運航を開始予定
SkyDrive(スカイドライブ)は、いわゆる「空飛ぶクルマ」と呼ばれるeVTOL機(電動垂直離着陸機)を手がける日本の航空系スタートアップ。
今回お披露目された「SkyDrive式SD-05型」は、操縦士1名、乗客2名の3人乗りの機体で、巡航速度100km/h(対気速度)、航続距離15km(将来的に40kmまで拡張予定)というスペックを誇る。

「SkyDrive式SD-05型」は3人乗りの機体。(提供:SkyDrive)
2025年4月13日に開幕する大阪・関西万博では、空飛ぶクルマの運航事業者に選定されており、観客を乗せないデモフライトを予定している。
製造にあたっては自動車メーカーのスズキと協業し、2024年3月から静岡県磐田市にあるスズキグループの製造工場で生産を開始。また、同社の施設にて飛行試験を積み重ねて安全性を検証してきたという。
今回の公開フライトは、万博会場内にある空飛ぶクルマ専用の離発着場「EXPO Vertiport」にて実施。パイロットは搭乗せず、高度約5m、飛行時間およそ4分間で、自動制御とリモート操縦により安全を確保して行われた。

デモフライトは無人で実施されたが、安定して飛行していた。(提供:SkyDrive)
2025年夏には二地点間飛行・周回飛行が行われる予定であるため、開発が順調に進んでいることを示すデモ飛行としてお披露目された形となる。
同社によると、早ければ2026年に型式証明を取得し、2028年をめどに大阪エリアでの商用運航開始を目標にしているというので、万博での運航は3年後の近未来を先取りするものとなる見込みだ。

2028年の運航開始を目指して「大阪ダイヤモンドルート構想」を発表している。(提供:SkyDrive)
日本企業による「メイドインジャパン」の空飛ぶクルマが、日本の空を飛ぶ日を楽しみに待ちたい。
スカイドライブのデモフライトのようす。(提供:SkyDrive)
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