機は熟した? 2年以内に新型EVを9車種も投入
今回の発表は、3月第2週にブリュッセルで開催された恒例の年次製品戦略イベント「ケンシキ・フォーラム」での発表を受けたもの。欧州市場を牽引するHEVラインナップに加え、今後はEVラインナップを強化していくことが高らかに宣言された。
トヨタブランドでは、2024年末に公開されたBセグメントの「アーバンクルーザー」を含め3台の新型EVを2025年内に発売、2026年末までにさらに3台の新型・改良型EVを投入する。またレクサスブランドでは、2025年内にはステア・バイ・ワイヤをはじめとする先進技術を搭載した「RZ」を含む3台の新型・改良型EVを投入する。わずかな期間にもかかわらず、両ブランド合わせて9車種のEVが投入されるほか、2026年以降もさらなる新型EVの投入、また全固体電池を筆頭に新しいバッテリー技術も実用化していく。

2026年末までに6車種のEVを投入。上段は今回公開された2025年中に発売される3台(上段左から「bZ4X」、「アーバンクルーザー」、「C-HR+」)
「bZ」シリーズは打ち止め? トヨタの新型EVは新たなネーミング戦略を採用
今後投入されるトヨタブランドの新型EVは、新たなネーミング戦略が採用されることも発表された。具体的には、bZ4から始まった「bZ~」はbZ4Xのみとなり、今後、欧州で新規投入されるEVには「アーバンクルーザー」や「C-HR+」など、既存のなじみ深い車名が採用されることになる。この新たなネーミング戦略は、すでにbZシリーズを複数投入している中国市場を除いて、北米、日本、豪州ほかグローバルで採用される可能性が高い。
今回の発表では、2026年に「ランドクルーザーSe(ジャパンモビリティショー2023でコンセプトモデル公開)」と「ハイラックスEV」、さらにもう1台、SUV/クロスオーバータイプのEV専用モデルが発売されることも暗示されている。いずれも既存車種から車名が引用されることになる。

ジャパンモビリティショー2023で話題となった「ランドクルーザーSe」も、2026年には市販開始されそう。