2024年11月29日、株式会社キズキが「イオンモールむさし村山 つむぐひろば」に、国内初の常設型電動モビリティ体験施設「eモビリティパーク多摩東京」を開設した。安全講習や走行練習を受けながら、電動バイクや3輪スクーターなど20種類を超える電動モビリティに試乗体験できる施設だ。

無免許、初心者でも体験可能

「eモビリティパーク」はイオンモールむさし村山 つむぐひろばに開設した体験型施設。電動キックボードやEVバイクなど、20種類以上の電動モビリティを実際に見て、触って、試乗することができるだけでなく、電動モビリティの安全講習会や操作練習などもセットで行われるため、未経験者でも安心して体験できる施設だ。

対象年齢は16歳以上で、特定小型原付、原付一種、普通自動二輪車に分類される各モデルを、所持する運転免許に応じて自由に試乗可能。なかでも特定小型原付モデルの3車種「KS6PRO(電動キックボード)」「S01JTA(3輪電動キックボード)」「NFR-01 PRO(電動バイク)」は免許を持っていないひとでも楽しめる。

画像: 興味のある電動モビリティを2台選んで試乗する。3台以上試したい場合は、もう1つ走行枠を追加しよう。

興味のある電動モビリティを2台選んで試乗する。3台以上試したい場合は、もう1つ走行枠を追加しよう。

利用料金は1回あたり220円(20分/回・税込)。1回あたり2台まで試乗でき、3台以上試したい場合はもう1回予約する必要があるというが、ヘルメットやプロテクター、グローブなどの安全装備は追加料金なしでレンタル可能、かつ安全講習・操作アドバイスも付帯することを考えれば、リーズナブルな設定だといえるのではないだろうか。

免許不要で乗れる「特定小型原付」って何だ? という方はこちらの記事をチェック!

安全講習と操作練習がセット

eモビリティパークの利用には、同施設の公式サイトにて事前予約を行い、走行枠を確保する必要がある。予約枠に空きがあれば当日受付も可能だそうだが、確実に乗りたい場合はオンライン予約をしておくのが良いだろう。

試乗体験コースには3つのステップがある。

①安全講習(座学)の受講:電動モビリティの基礎・基本を学ぶ
②練習エリア走行:座学講習で学んだことを実車で活かす
③本コース走行体験:公道の危険ポイントを再現した本コースで走行体験

という流れで構成されている。

まず座学講座の「安全講習」を受講し、電動モビリティの特性や操作方法、交通ルールなど基礎的なことを学び、次に「練習エリア走行」に移行して発進・停止など、基本操作に慣れる段階に進む。

画像: ヘルメット、プロテクター、グローブなどは無料レンタル可能なので安心して走行体験できる。

ヘルメット、プロテクター、グローブなどは無料レンタル可能なので安心して走行体験できる。

アクセルやブレーキなどの基本操作に慣れたら、いよいよ実際に本コースを走行するフェーズに移行し、実際の路上を想定した障害物が設置されたコース内を通りながら、各モデルの操縦感覚を体験することになる。

コース上にはマンホールの蓋や段差を意識した障害物、坂をイメージしたスロープ、スラロームなどが配置されており、とくにスラロームは狭く難易度が高いため、うまくすり抜けられるようになればバイクコントロールのスキルアップにつながるのではないだろうか。

画像: コース、とくにスラロームはかなり狭いので走行スキルが求められる。

コース、とくにスラロームはかなり狭いので走行スキルが求められる。

20種類を超える電動キックボードや電動バイクから選んで試せる

eモビリティパークでは、所持している免許によって体験できる車種が異なる。免許を持っていなければ特定小型原付区分のモビリティ3車種から。原付免許を持っていれば、原付一種区分の11車種を加えた計14車種から。普通自動二輪免許以上なら、さらに8車種を加えた計22車種から選択できる。

画像: ホンダの電動バイク「EM1 e:」もラインナップしている。

ホンダの電動バイク「EM1 e:」もラインナップしている。

当日に運転免許を持参し忘れた場合は、特定小型原付のみ。また飲酒している場合はどの車両にも乗車できなくなるので注意しよう。

2024年11月29日のオープン時点での車両ラインナップは以下のとおり。

【特定小型原付(免許不要)】
・YADEA:KS6PRO-JP(電動キックボード)
・STRIEMO:S01JTA(3輪電動キックボード)
・glafit:NFR-01 PRO(バイクタイプ)
【原付一種(原付免許以上が必要)】
・HONDA:EM1 e:(電動スクーター)
・HONDA:BENLY e: Ⅰ(業務用用電動スクーター)
・HONDA:ジャイロ e:(業務用電動スクーター)
・YAMAHA:e-VINO(電動スクーター)
・HAYABUSA DX:GOGO!R(3輪電動ミニカー)
・TROMOX:MINO(電動バイク)
・TROMOX:MINO-B(電動バイク)
・niu:U(電動スクーター)
・SUPERSOCO:CUX(電動スクーター)
・SUR-RON:Light Bee L1j(電動バイク)
・FELO:M壱(電動バイク)
【普通自動二輪車(普通自動二輪免許が必要)】
・KAWASAKI:Ninja e-1(電動バイク)
・Vmoto:TS STREET HUNTER PRO(電動バイク)
・Vmoto:TC WONDERER(電動バイク)
・TROMOX:UKKO S(電動バイク)
・Vmoto:F-01(電動スクーター)
・SUR-RON:Light Bee L1e(電動バイク)
・BMW MOTORRAD:CE-02(電動バイク)
・FELO:FW-03(電動バイク)

eモビリティパークを運営する株式会社キズキによると、車種のラインナップは随時拡大していく予定で、ほかの場所での展開も検討中というので、今後の展開にも注目と言えそうだ。

【eモビリティパーク東京多摩の概要】
住所  :〒208-0022 東京都武蔵村山市榎1丁目1-34 イオンモールむさし村山 つむぐひろば
営業時間:11:00〜18:00
定休日 :毎週月曜日、火曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
体験料 :220円/回(安全装備レンタル代込み、1回2台まで体験可能)
体験時間:20分/回(安全講習込み)

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