2024年11月18日、メルセデス・ベンツは新型CLAおよびその派生モデル(シューティングブレークとSUV)に採用される次世代パワートレーンの概略を発表した。EVが2タイプ、ハイブリッドが3タイプのラインナップとなり、2025年春にまずはセダンのEVモデルから発表される見込みだ。

ハイブリッドは前輪駆動で3種の仕様をラインナップ

HVもMMAアーキテクチャーを採用するが、こちらは前輪駆動(FWD)が基本レイアウトとなるのが大きな違いだ。もちろん全輪駆動の「4MATIC」も用意される。

画像: HVは前輪駆動がベース。エンジンは1.5L直4ターボで、3種類の出力が用意される。バッテリー容量は1.3kWhだ。

HVは前輪駆動がベース。エンジンは1.5L直4ターボで、3種類の出力が用意される。バッテリー容量は1.3kWhだ。

エンジンは新たに開発されたM252型1.5L直4ターボのミラーサイクルで、これにモーターと8速DCTトランスミッション(8F-eDCT)、そしてインバーターが組み合わされる。100kW(約136ps)、120kW(163ps)、140kW(約190ps)の異なるチューニングが施された3種類を設定している。もちろん、今後さらに厳しくなる排出ガス規制にも対応済みだ。

画像: アトキンソンサイクルを採用したコンパクトなエンジンには3種類の出力仕様が用意される。

アトキンソンサイクルを採用したコンパクトなエンジンには3種類の出力仕様が用意される。

一方、モーターは各仕様とも共通で、最高出力は20kW(約27ps)。48Vテクノロジーが採用された新開発のモーターとエンジンのあいだに分離クラッチを設けることによって最高100km/hまでは完全なEV走行も可能であり、エンジンを始動することなくモーターのみでの発進もできる。回生機構(最大25kW)も備えたシリーズパラレル方式のストロングHVだ。

画像: EVモデルの発売が先行し、やや間を置いてHVモデルの生産が始まるようだ。

EVモデルの発売が先行し、やや間を置いてHVモデルの生産が始まるようだ。

EV、HVともにその全貌が明らかになるのは来春の正式発表を待つしかない。とは言え、サイズ感や大まかなシルエットはすでに公開されており、残る最大の関心事はAIを大胆に取り入れると伝わるSDV関連技術だろう。果たして、次世代を見すえたメルセデス・ベンツのエントリーモデルは、どんな未来を見せてくれるのだろうか。

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