iOSのアップデートは不要で交通情報が表示可能に
これまでAppleマップでは、東京都交通局(都営バス)、横浜市交通局(横浜市営バス)のリアルタイム情報が提供されていたが、今回新たに16の鉄道やバスのリアルタイム位置情報がAppleマップに掲載されることになったという。
iPhoneユーザーは、詳細な時刻表、リアルタイムの出発時刻と到着時刻、路線の乗り換えを表示するようになり、運休や遅延などの重要なリアルタイムの交通情報も提供されるようになるため、移動計画段階だけでなく、道中の迂回経路を考える際にも役立てることができるだろう。
なお、この新機能利用にiOSのアップデートは不要で、ユーザーが交通機関での経路を計画すると、リアルタイムの交通情報の詳細が表示される。
さらに、2024年秋のiOS 18リリースにより、iPhoneで、等高線、起伏の陰影、ハイキングコースなどを備えた美しい地形図の探索もできるようになるというので、Appleマップのさらなる進化にも期待したい。
【今回新たにリアルタイム情報に対応した公共交通機関(16機関)】
東京都交通局(都営地下鉄、東京さくらトラム)
横浜市交通局(横浜市営地下鉄)
京王電鉄バス株式会社(京王バス)
西武バス株式会社(西武バス)
函館市企業局(函館市電)
青森市企業局交通部(青森市営バス)
日本中央バス株式会社(日本中央バス)
永井運輸株式会社(永井バス、玉村町乗合タクシーたまりん)
株式会社群馬バス(群馬バス)
京成トランジットバス株式会社(京成トランジットバス)
伊豆箱根バス株式会社(伊豆箱根バス)
川崎市交通局(川崎市バス)
川崎鶴見臨港バス株式会社(川崎鶴見臨港バス)
清瀬市(きよバス)
京都バス株式会社(京都バス)
宇野自動車株式会社(宇野バス)
公共交通オープンデータ協議会は、公共交通事業者およびICT事業者等131団体(2024年8月7日現在)で構成される、産官学連携の協議会だ。
鉄道、バス、航空、フェリー、シェアサイクルの分野において、公共交通関連データのオープン化に向けた活動を行っており、2019 年5月より、さまざまな交通機関のデータをワンストップで提供する「公共交通オープンデータセンター」の運用を開始した。
公共交通オープンデータ協議会は、今後も多様なデータ利用者と多数の公共交通事業者を結びつけるデータ連携プラットフォームである公共交通オープンデータセンターの運営を通じて、日本のモビリティ分野のデジタル化を実現することを目指すとしている。