2024年7月1日、Pudu Robotics Japanはレストランをはじめとするサービス業で導入されているネコ型配膳ロボットの次世代モデル「BellaBot Pro(ベラボット プロ)」を発表した。

性能向上で導入できる環境が拡大

そして2024年7月、このベラボットの仕様を向上させた「ベラボット プロ(BellaBot Pro)」が登場した。すでに世界では2024年4月から販売されているが、日本で初登場ということになる。

AIやセンサー類の進化などさまざまあるが、外観での変化は前面に18.5インチの縦型ディスプレイが装着されたこと。配膳するだけでなく、動く広告塔としての役割も期待できる。消費電力は増えることになるが、そもそも交換式バッテリーを採用しているので予備を用意しておけば連続稼働も問題なくこなせるはずだ。

画像: ベラボット プロはふたつの駆動輪と4つの補助輪を備え、移動速度は0.2〜1.2m/秒。1cm程度の段差であればクリアする。

ベラボット プロはふたつの駆動輪と4つの補助輪を備え、移動速度は0.2〜1.2m/秒。1cm程度の段差であればクリアする。

大きな変化はやはり機能面の向上だ。従来からあった3台のカメラとレーザー光センサに加えて、フロントビューカメラを2台追加搭載することで死角を減らして、自動運転の精度と安全性が向上した。

また自己位置と空間把握能力を得るマッピングにVisual SLAM(VSLAM)とLiDAR SLAMを採用することで、天井に配置するマーカーを不要にした。これはつまり、天井の高いフロア(最大30m)や広いエリア(最大2万平方メートル)での運用も可能になったということだ。

AI機能も向上し、新たに装着されたトレイ上の魚眼カメラで配膳している料理を認識、また形状や色、輪郭などの視覚要素から特徴を学習し、音声による料理紹介もできるようになっているという。その効果はサービス向上だけでなく、顧客による取り間違い防止にもつながるようだ。しかも、手を振るなど顧客による特定のジェスチャーをカメラが認識できる機能を追加して、コミュニケーション能力も高められている。

このほかサスペンションの改良や、床面に進行方向を投影するライトを搭載するなど、より安全でスムーズな接客を可能にしたモデルということだ。活躍の場の拡大が期待される。

プードウ ベラボットプロ 主要諸元

ボディサイズ:570×550×1290mm[565×537×1290mm]
本体重量:60kg[55kg]
積載重量:40kg(10kg×4段)
稼働時間:10時間[13時間]
充電時間:4.5時間
最大移動速度:0.2〜1.2m/秒
最小通過幅:70cm以上
マッピング方法:VSLAM&ライダーSLAM[マーカー&レーザー]
前面ディスプレイサイズ:18.5インチ[なし]
[]内はベラボット

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