2024年7月1日、Pudu Robotics Japanはレストランをはじめとするサービス業で導入されているネコ型配膳ロボットの次世代モデル「BellaBot Pro(ベラボット プロ)」を発表した。
働く環境の改善とサービス品質の向上
この猫型配膳ロボット「ベラボット(BellaBot)」を開発したのは中国・深センに本拠を置くプードウ・ロボティクス(Pudu Robotics)で、ベラボットのほかにも配送ロボットの「プードウボット(PuduBot)」、清掃ロボットの「プードウCC1」などをラインナップする大手ロボットメーカーだ。現在ウォルマートやKFCコーポレーション(ケンタッキーフライドチキン)などサービス業をメインに世界60カ国以上に8万台のロボットを提供している。
2019年に発売されたベラボットは、フロア天井に配置されたマーカーと自己位置認識技術、物体を3Dで認識する3台のRGBDカメラとレーザー光センサによって障害物を検知して、回避しながら人の歩行速度と同程度の速さで移動可能。AIを活用した音声セリフとディスプレイ表示などにより、お客とのコミュニケーションもお手のものだという。
AIロボットというと人の仕事を奪うものという見方も一部ではあるようだが、プードウもすかいらーくもベラボットは人員削減のための装置ではなく、人にしかできない仕事をできるよう業務効率を向上させているようだ。実際に導入したすかいらーくグループによるとスタッフの歩数は42%減少、片付け時間も35%削減するなど、働く環境の改善とサービス向上の両立を実現できたとしている。