EVなのにV8サウンドとバイブレーションを味わえる
興味を引くのが「Fratzonic(フラッツォニック)チェンバードエキゾーストシステム」と呼ばれるサウンドジェネレーターの採用だ。疑似エキゾーストノートはすでにいくつかのEVに採用例があるが、ダッジが特許を申請しているこのシステムは、かのHellcat(往年のV8搭載車)からモデリングされたエンジン/排気音を車内だけでなく車外にも轟かせる。
![画像: 疑似エンジン音を車外にも轟かせる「フラッツォニックチェンバードエキゾーストシステム」を全車に搭載。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783662/rc/2024/03/08/7e5a24ebc94cfe8680c50d28988f9852cb5b6573_xlarge.jpg)
疑似エンジン音を車外にも轟かせる「フラッツォニックチェンバードエキゾーストシステム」を全車に搭載。
しかも、シートやフロアにV8エンジンのバイブレーションを伝え、V8エンジン車を操っているような感覚を提供するという。動画サイトにショートムービーがアップされているが、EVとは思えないV8サウンドが轟く。もちろん、音量は任意でコントロール可能で、本来のEVらしい無音状態(「ステルスサウンドモード」)もセレクトできる。
![画像: こちらは「シックスパック(“SIXPACK H.O.”と“SIXPACK S.O.”」と呼ばれる直6ツインターボエンジン搭載車。フロントまわりの造形やエキゾーストパイプを備えたリアバンパーなどEVモデルとの識別点は多い。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783662/rc/2024/03/08/a7bfb3404644b875b1441fa0dc7c94dba31e53eb_xlarge.jpg)
こちらは「シックスパック(“SIXPACK H.O.”と“SIXPACK S.O.”」と呼ばれる直6ツインターボエンジン搭載車。フロントまわりの造形やエキゾーストパイプを備えたリアバンパーなどEVモデルとの識別点は多い。
最新のEVテクノロジーを、歴代マッスルカーのDNAを継承することに注ぎ込んだのが、新型チャージャーデイトナの凄さである。既存のEVとはテクノロジーの使い方は大きく異なるかもしれないが、今後のEVの在り方に新たな選択肢を提案しているとも言えそうだ。
【主要諸元 新型ダッジ チャージャーデイトナR/T】( )内はSCAT PACK
・ボディサイズ:全長5248×全幅2028×全高1497(1499)mm
・ホイールベース:3074mm
・車両重量:2648kg
・駆動方式:4WD
・モーター最高出力: 370kW/496hp(500kW/670hp)ブースト使用時
・モーター最大トルク:548Nm(850Nm)ブースト使用時
・バッテリー容量:100.5kWh
・EPA航続距離:510km(418km)
・0→60mph加速:4.7秒(3.3秒)
・最高速:220km/h(216km/h)