アメリカンマッスルカーの代表選手、ダッジのチャレンジャー/チャージャーがフルモデルチェンジで事実上の統合を果たした。新車名は “チャージャー”に統一され、2ドアクーペと4ドアセダンがラインナップされる。注目のEVモデルは「DAYTONA(デイトナ)」シリーズとネーミングされ、2025年には直6ツインターボエンジンを搭載する「SIXPACK(シックスパック)」シリーズも追加される。(タイトル写真はデイトナ スキャットパック)

新時代マッスルカーは車両重量2648kgの巨漢

ボディサイズは全長5248×全幅2028×全高1497(スキャットパックは1499mm)。ホイールベースは3074mmもあり、ほぼメルセデスベンツSクラスと並ぶサイズ感だ。車重はともに2648kgという巨漢である。ちなみにホイールベースは2ドア/4ドアとも同じだ。

デイトナのエクステリアで目を惹くのが、「フロントRウイング」と呼ばれる独特のエアロダイナミクス構造だ。グリル/バンパーインテークからボンネットフードにかけて、いわゆるパススルーエリアの気流をコントロールする独得のウイング形状を採用し、ダウンフォースを大幅に向上している。エンジン搭載車では不可能な造形だ。

画像: 「フロントRウイング」はデイトナ専用。ボンネット下にエンジンがないから可能になったEVならではの構造。

「フロントRウイング」はデイトナ専用。ボンネット下にエンジンがないから可能になったEVならではの構造。

マッスルカーのDNAを濃縮したスキャットパック

デイトナシーリーズには、オート、エコ、スポーツ、ウェット/スノー、トラック&ドラッグなど、ドライバーが選択できるさまざまなドライブモードが搭載されている。トラックモードは、滑らかで乾燥した路面で最大の車両性能を発揮し、ドラッグ用サーキットでの使用を目的としたドラッグモードは、蹴飛ばされるような直線加速を提供する。

またスキャットパックには、後輪のみを回転させる「ドーナッツモード」、3段階でスリップ角を制御する「ドリフトモード」、前輪をロックして後輪をスピンさせる「ラインロック」、発進時の「ローンチコントロール」ほか、マッスルカーの豪快なDNAを電気的に再現するオプションも設定されている。

最新機能を初代のノスタルジーで包みこんだインテリア

1968年式の初代チャージャーにインスパイアされたというコクピットには、10.25インチまたは16インチのクラスタースクリーンを備え、12.3インチのセンターディスプレイとの組み合わせ。安全運転支援システムも充実しており、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロール、アクティブドライビングアシスト、アクティブレーンマネジメントなど、最新のEVに搭載される運転支援機能は標準で搭載されている。自動緊急ブレーキ、前方衝突警報、リアクロスパスアラート付きブラインドスポットディテクションも標準装備だ。

各種機能は最新ながら、全体の雰囲気は “良き時代のアメ車然”としているところに、欧州や中国の最新EVとは異なるダッジ・ブランド、そしてマッスルカーのDNAを強く印象付けられる。

画像: 最新のテクノロジーを満載しながらもトレンドに逆らうかのようにノスタルジックなデザイン(写真のHUDはオプション)。

最新のテクノロジーを満載しながらもトレンドに逆らうかのようにノスタルジックなデザイン(写真のHUDはオプション)。

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