新時代マッスルカーは車両重量2648kgの巨漢
ボディサイズは全長5248×全幅2028×全高1497(スキャットパックは1499mm)。ホイールベースは3074mmもあり、ほぼメルセデスベンツSクラスと並ぶサイズ感だ。車重はともに2648kgという巨漢である。ちなみにホイールベースは2ドア/4ドアとも同じだ。
デイトナのエクステリアで目を惹くのが、「フロントRウイング」と呼ばれる独特のエアロダイナミクス構造だ。グリル/バンパーインテークからボンネットフードにかけて、いわゆるパススルーエリアの気流をコントロールする独得のウイング形状を採用し、ダウンフォースを大幅に向上している。エンジン搭載車では不可能な造形だ。
マッスルカーのDNAを濃縮したスキャットパック
デイトナシーリーズには、オート、エコ、スポーツ、ウェット/スノー、トラック&ドラッグなど、ドライバーが選択できるさまざまなドライブモードが搭載されている。トラックモードは、滑らかで乾燥した路面で最大の車両性能を発揮し、ドラッグ用サーキットでの使用を目的としたドラッグモードは、蹴飛ばされるような直線加速を提供する。
またスキャットパックには、後輪のみを回転させる「ドーナッツモード」、3段階でスリップ角を制御する「ドリフトモード」、前輪をロックして後輪をスピンさせる「ラインロック」、発進時の「ローンチコントロール」ほか、マッスルカーの豪快なDNAを電気的に再現するオプションも設定されている。
最新機能を初代のノスタルジーで包みこんだインテリア
1968年式の初代チャージャーにインスパイアされたというコクピットには、10.25インチまたは16インチのクラスタースクリーンを備え、12.3インチのセンターディスプレイとの組み合わせ。安全運転支援システムも充実しており、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロール、アクティブドライビングアシスト、アクティブレーンマネジメントなど、最新のEVに搭載される運転支援機能は標準で搭載されている。自動緊急ブレーキ、前方衝突警報、リアクロスパスアラート付きブラインドスポットディテクションも標準装備だ。
各種機能は最新ながら、全体の雰囲気は “良き時代のアメ車然”としているところに、欧州や中国の最新EVとは異なるダッジ・ブランド、そしてマッスルカーのDNAを強く印象付けられる。