2024年1月17日、マツダは北米で販売するEVにNACS(North American Charging Standard/北米充電標準規格)を採用することを発表した。

NACSを採用するメーカーが増える中でマツダも

日本国内におけるEV/PHEVの急速充電規格といえばCHAdeMOが広く普及しているが、海を渡った北米ではNACSが主流となっている。この規格はEVメーカー テスラが開発したもので、公共の標準規定としての認定を目指して設計や仕様などを公開。2023年6月にはアメリカのモビリティ関連の専門機関 SAEインターナショナルによって標準化が発表されるなど、急速充電規格の情勢は大きく変わろうとしている。

ビッグスリーのクライスラー(ステランティスN.V.)やフォード、GMは早々にNACSへの対応を表明するなか、トヨタやホンダなど北米市場で多くの台数を販売している日本の自動車メーカーのいくつかが同様の方針を示している。

画像: 北米市場に急速充電規格はCCS(Combined Charging System)もあるが、設置台数でNACSが圧倒している。

北米市場に急速充電規格はCCS(Combined Charging System)もあるが、設置台数でNACSが圧倒している。

そして2024年1月17日、マツダもNACSを採用することでテスラ(Tesla, Inc.)と合意し、2025年以降に同市場で販売するEVに搭載することを発表した。テスラのスーパーチャージャー(急速充電設備)は1万5000基以上設置されており、マツダのEVユーザーが充電するときの選択肢を増やし、利便性を高めるためにNACS採用を決めたという。

現在、北米で販売されているマツダのEVはMX-30 EV(2023モデル)のみだが、中期経営計画での言及「2030年時点のグローバル販売におけるEV比率は25〜40%を想定」や、新組織「電動化事業本部」を設立するなど、EVやPHEVといった電動車への取り組みを加速させている。

This article is a sponsored article by
''.