2024年1月10日、本田技研工業(ホンダ)はアメリカで開催されている「CES 2024」に出展し、新ブランド「Honda 0 Series(ホンダ ゼロ シリーズ)」のコンセプトカー「SALOON(サルーン)」と「SPACE-HUB(スペースハブ)」を公開した。(タイトル写真は「SALOON」)

次世代EVには新エンブレムが採用される

このいずれもが独自開発したRWDのEV専用プラットフォームをベースとし、「Thin,Light,and Wise」という共通の開発アプローチを採用する。Thin(薄い):フロア高と全高を低く抑えることで空間と空力性能を両立、Light(軽い):軽快な走りと電費性能を実現、Wise(賢い):コネクティッドや自動運転、先進運転支援システムといったソフトウェアでエネルギー・運用効率化を図るモビリティを目指すとしている。

画像: サルーンはホンダのロボティクス技術で培われた姿勢制御技術や、ステアバイワイヤを採用する。

サルーンはホンダのロボティクス技術で培われた姿勢制御技術や、ステアバイワイヤを採用する。

フラッグシップのサルーンはM・M思想をEV時代に昇華させたスタイルで、横から見るとボンネットフードはエンジンを搭載しないゆえ極端に短く、広いガラスで覆われている。とくにルーフ面の広さやフラット感が目を引く。

一般的にはサイドウインドーを寝かせることでスポーツ性やスタイリッシュさを演出するところだが、サルーンはあえてサイドウインドーを立てて乗員頭部の横方向の空間を広くして開放感を演出。その上でThin(薄さ)やフェンダーの張り出しでダイナミックさを加えることにより、EV時代のスポーツ性を表現している。

サルーンと同様のデザイン言語のもと、室内空間の広さや見晴らし性の良さを追求したのがスペースハブで、ユーザーの「やりたい」に即座に応えるフレキシブルさを持ち合わせるのだという。

この両コンセプトカーのノーズ先端やハンドル中央には、囲いのない「H」マークが光っている。これは2026年以降に北米市場で登場するHonda 0 シリーズを含む、ホンダの次世代EVに採用するエンブレムだという。つまり、2040年のEV/FCEV販売比率100%を達成した暁には、すべての新車販売車種にこの新エンブレムが採用されていることになるわけだ。

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