ジーカー(ZEEKR)は、ボルボやプロトン、ロータスなど日本でもなじみ深い欧州ブランドを傘下に収める中国・吉利汽車の高級プレミアムEVブランド。立ち上げは2021年とまだ日は浅いが、すでに3車種4モデルを発売している。その最新モデル「007」は、世界トップレベルの航続距離870km(CLTCモード)を実現。2023年11月の発表を経て、2024年1月1日からまずは中国国内向けの納車がスタートした。(タイトル写真は「ジーカー 007」)

欧州市場での販売も開始、その先進性に注目が集まる

図抜けた航続距離や運動性能だけでなく、007には最新かつ最高峰のテクノロジーが搭載されている。車体はオールアルミ製で、さらにリアアンダーフロアは7200トン級のギガキャストマシンによって生産される。

画像: 15.05インチの巨大なディスプレイ。プロセッサにはクアルコム製スナップドラゴン8295チップを採用し精度・彩度とも飛躍的に向上。

15.05インチの巨大なディスプレイ。プロセッサにはクアルコム製スナップドラゴン8295チップを採用し精度・彩度とも飛躍的に向上。

さらに運転支援システムも最高レベル。LiDAR×1、高精度カメラ×12、ミリ波レーダー5台によるADASは最新のNVIDIA DRIVE Orin SoC×2によってコントロールされ、OTAによる冗長性を備えた高度なスマートアシスト機能を実現する。

未来的なエクステリアは、ベントレーから移籍してきたステファン・シーラフ氏のチームが手掛けている。ヘッドライトとDRLは細身でコンパクトにまとめられているが、それよりも目立つのが“オールインスマートライトカーテン”と呼ばれるライトスクリーン。1711個のLEDを組み込んだディスプレイの一種で、他車や歩行者とのインタラクティブなコミュニケーションを目指し、グラフィックだけでなく文字の表示も可能だという。

画像: ボンネット下端左右に広がる“オールインスマートライトカーテン”は一見するとヘッドランプのように見える。ここにさまざまなメッセージやグラフィックが映し出される。

ボンネット下端左右に広がる“オールインスマートライトカーテン”は一見するとヘッドランプのように見える。ここにさまざまなメッセージやグラフィックが映し出される。

ジーカーは欧州市場(スウェーデン、オランダ)での販売も開始しており、2024年からはドイツやフランスでも発売を開始する計画があるという。中国車の進出には欧州各国が警戒感を露わにしている昨今だが、その先進性は想像以上だ。また北米では乗用車の販売計画はまだないようだが、すでに自動運転配車サービス「Waymo One」と新型ロボタクシーの開発で協業を開始している。

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