ブランド初のパフォーマンスSUV「ポールスター3」
一方、同社が初めてSUVカテゴリーに進出したのが2022年10月12日に本国で発表された「ポールスター3」。全長4900×全幅1968×全高1627mm、ホイールベース2985mmという堂々たる体躯に111kWhの大容量バッテリー(ロングレンジ)を搭載する。
駆動方式は前後にそれぞれモーターを配したAWD。ロングレンジ(360kW/840Nm)と、そのパフォーマンスパッケージ(380kW/910Nm)をラインナップ。航続距離はWLTPモードで前者が610km、後者は560km。ともに最高速度は210km/hだ。
注目すべきは、V2L、V2H、V2Gまで対応する本格的な双方向充電機能の搭載だ。2023年11月9日には本国でポールスター3を使った「V2G」の試験運用も開始。米国でも実施すべく、カリフォルニア州での調査に入っているようだ。
グループ企業のメリットを活用した「ポールスター4」
ポールスターの快進撃は続く。2023年4月18日には、パフォーマンスSUVの第2弾として「ポールスター4」を発表した。サイズ、価格ともにポールスター2と3の中間に位置するクーペSUVだが、全長4839×全幅2139(ミラー展開時)×全高1544mm、ホイールベース2999mmと日本国内ではやや持て余すサイズ感だ。
また、ポールスター2と3はボルボの開発したプラットフォームをベースに開発されたが、ポールスター4は親会社である吉利汽車主導で開発されたSEA(Sustainable Experience Architecture)を採用している。
駆動方式RWDとAWD。ロングレンジに搭載されるバッテリーは102kWhの大容量で、AWDパフォーマンスパッケージはシステム最高出力400kW(544hp)/最大トルク686Nm。0→100km/h加速わずか3.8秒で、これは同社が開発してきた歴代量産車最速だ。2023年後半に生産拠点である中国で納車が始まり、グローバルに納車となるのは、米国でも生産が開始される2024年に入ってからになる。