スウェーデンのヨーテボリに本拠を構えるポールスター(Polestar)は、1996年に設立されたボルボのワークスレーシングチーム(フラッシュエンジニアリング)がルーツ。2017年にボルボとその親会社の吉利汽車によって新たに「Polestar」が設立され、ボルボカーズとの協力関係のもと、独自のプレミアムパフォーマンスEVを次々にラインナップしている。2024年には独自開発のハイパフォーマンス4ドアGT「ポールスター5」、2026年にオープンスポーツの「ポールスター6」の発売を予定している。(タイトル写真は「ポールスター5 プロトタイプ」)

ブランド初の電動車はPHEVの「ポールスター1」

同社が独自の電動車ブランドとして初めて世に送り出したのが、2019年に発売した台数限定の「ポールスター1」。ターボ+スーパーチャージャーで過給する2L直4エンジンで前輪を駆動、後輪左右をそれぞれ独立したモーターで駆動するプラグインハイブリッドだ。

画像: ブランド創立の第一弾は2019年発売の「ポールスター1」。1500台が限定生産されたモンスターPHEVだった。

ブランド創立の第一弾は2019年発売の「ポールスター1」。1500台が限定生産されたモンスターPHEVだった。

2+2の2ドアクーペボディはカーボンファイバー製で、システム最高出力は609hp、最大トルク1000Nmを誇った。1500台の限定生産を謳い、2021年後半に目標台数の生産を終了した。

完全なEVメーカーへの脱皮「ポールスター2」

完全なEVメーカーに移行したのは、「ポールスター2」から。2020年7月に納車がスタート(発表は2019年2月)、現在も同社の中核モデルとなっている。

画像: ブランド初の完全な電動車として登場した「ポールスター2」。2023年1月に大掛かりなマイナーチェンジを実施した。

ブランド初の完全な電動車として登場した「ポールスター2」。2023年1月に大掛かりなマイナーチェンジを実施した。

全長4606×全幅1859×全高1479mm、ホイールベース2735mmの大柄な5ドアハッチバックで、当初はシングルモーターのFWDとデュアルモーターのAWDをラインナップ。AWDモデル(78kWhロングレンジバッテリー搭載車)のパフォーマンスは、最高出力300kW(408ps)/最大トルク660Nm。航続距離は500kmだ。

2023年1月にはコンポーネンツの多くを共用するボルボXC40に倣い、大規模な改良が実施された。駆動モーター配置を変更し、RWDとRWDベースのAWDとなる。併せてバッテリー容量も増加(ロングレンジ:78kWh→82kWh)され、新たに最高出力を高めたパフォーマンスパッケージ(350kW/740Nm)も登場した。

This article is a sponsored article by
''.