12月14日(現地時間)、フォルクスワーゲンが近日中に公開されるとみられる「ID.2 all SUVコンセプトカー」と銘打ったティーザー画像を公開した。ベースとなる「ID.2 all」は2023年3月に最初のコンセプトとして詳細な情報とともに公開、同年9月にはハイパフォーマンスモデル「GTI」のコンセプトモデルも披露された。今回のSUVモデルの追加で、ID.2はかつての「ポロ」黄金期になぞらえたラインナップが構築されることが明らかになった。(タイトル写真は公開された画像)
BセグメントEV市場を巡る熾烈な競争が始まる
今回の画像では詳細は確認できないものの、フロントエンドおよびリアエンドはID.2のイメージを踏襲していることが伺われる。またCピラーには、ID.Buzzを彷彿とさせるスリットデザイン(単なるグラフィックなのか実際に機能が与えられているのかは不明)が与えられているのが目を惹くところか。
実車のアウトラインはID.2 allになぞらえることになるだろう。MEBエントリープラットフォームを採用した前輪駆動車であり、搭載バッテリーは56kWh(普及グレードでは38kWh搭載の可能性も)だ。とは言え、ボディがより大きくなることはティーザー画像でも明らか。航続距離はID.2よりも若干短くなるかもしれない。
最新の情報では、ID.2のスターティングプライスはさらに下がり、欧州では2万3000ユーロ以下で発売されることも検討されているとのこと。となれば、ID.2 SUVも2万5000ユーロ以下の値付けがされる可能性もある。
リーズナブルなEVというと中国メーカー車を連想するが、今後は欧州を発火点に世界的に価格競争が激化する気配が漂っている。2024年前半にはルノー5、そしてパワートレーンを共用する日産の新型マイクラも登場。トヨタもヤリスクロスをベースにした新型コンパクトSUVを投入するなど各社からBセグメントのお手頃価格のEVが続々登場する予定だ。
果たしてそんな状況で、このところ話題が少ないフォルクスワーゲンがどこまで存在感を放つことができるのか。いずれにせよ、その詳細は近日中に明らかにされるはずだ。続報に乞うご期待!