タタ モーターズ(Tata Motors)は、インドの3大財閥のひとつであるタタ グループの主要企業のひとつ。インド最大の自動車会社であり、とくに商用車部門では圧倒的なシェアを誇る。乗用車ではマルチ スズキ インディアに次ぐ国内第2位だが、EVではすでに国内シェア9割を達成している(2023年2月)。2008年からは英国ジャガー・ランドローバーの親会社となり、EVの開発でも協業している。(タイトル写真は最新モデルのネクソンEV)

ミッドサイズSUVもまもなく発売、プレミアムな新シリーズも投入

2023年1月にインドのデリーで開催されたオートエキスポ(Auto Expo2023)では、第2世代EVアーキテクチャによるインド初の全輪モーター駆動の「ハリアーEV(HARRIER.EV)」と「シエラEV」の発売も予告した。

画像: インドEVでは初となるAWD駆動のミッドサイズSUVが「ハリアーEV」。EVアーキテクチャにはJRLの技術も採用される。ちなみにトヨタのハリアーとは無関係だ。

インドEVでは初となるAWD駆動のミッドサイズSUVが「ハリアーEV」。EVアーキテクチャにはJRLの技術も採用される。ちなみにトヨタのハリアーとは無関係だ。

こちらもJRLとの共同開発によるオメガ アーキテクチャがベースになっており、そこにタタ独自の解釈を加えて採用されている。後に控える第3世代アーキテクチャへの橋渡し的な役割を担い、驚異的な航続距離と高度な機能を提供するとのこと。ネクソンEVを超える先進性が盛り込まれるのは間違いない。

さらにオートエキスポでは、タタ初となるプレミアムブランド「AVINYA(アヴィンヤ)」シリーズのコンセプトモデルも登場。2025年以降に発売されるジャガー・ランドローバーの中型SUVに採用される第3世代EVアーキテクチャ「EMAプラットフォーム」を採用する。

画像: 2026年以降に新たなプレミアムEVシリーズとして展開予定の「AVINYA(アヴィンヤ)」。

2026年以降に新たなプレミアムEVシリーズとして展開予定の「AVINYA(アヴィンヤ)」。

SDVによる高度な電子アーキテクチャ、コネクティビティ、ソフトウエア、無線機能ほか、ネイティブEVに特化したプレミアムシリーズとして2026年以降に市場展開を始める予定だ。

爆発的な経済発展を遂げるインドでは、テスラやBYDなどの海外勢もその覇権を虎視眈々と狙っている。タタはそのリードをどこまで死守できるかが今後注目されている。ちなみにタタは2022年11月時点で今後5年間に10車種のEVを投入し、2040年には完全なゼロエミッションを達成することを表明済みだ。

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