2019年に設立され主に小型商用EVを手がけるHW ELECTRO株式会社が、2023年11月16日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークで日本発の同社オリジナル軽商用EV、「PUZZLE(パズル)」のコンセプトモデル発表会を開催した。また、翌17日にはニューヨーク市内を実際に走行した映像撮影も実施して注目を集めた。

商用EVメーカーのHW ELECTRO

HW ELECTROは、環境問題と社会貢献の視点から「人に、社会に、不可欠なピースであるために」をコンセプトに、多用途商用EV「ELEMOシリーズ」の車両の開発・製造と販売を行うファブレスメーカーだ。

画像: すでに販売されているELEMOシリーズ

すでに販売されているELEMOシリーズ

2021年7月24日に「ELEMO(エレモ)」、11月20日に「ELEMO-K(エレモ-ケイ)」、2023年秋には中型バン「ELEMO-L(エレモ-エル)」の販売を開始していた。そんなHWEが「ジャパンモビリティショー 2023」で初公開した軽商用EVが「PUZZLE(パズル)」である。

「パズル」の特徴

徹底した合理化

パズルは商用EVとして荷室空間の最大化を図るために直方体の形状をしており、フロントバンパーと屋根の前端部分、左前と左後のドア等は、複数個所が同じパネルで構成されている。また、他部分でも互換性のある共通パーツが各所に使用されているため、製造時の生産効率がよい。

画像: 複雑な曲線のない極めてシンプルで合理的な設計は、デザインだけでなく価格の抑制にも貢献する

複雑な曲線のない極めてシンプルで合理的な設計は、デザインだけでなく価格の抑制にも貢献する

緊急時に嬉しい便利機能を多数搭載

車体の助手席側前方部分にある車外から簡単にアクセスできるAC電源(コンセント)などの電力供給機能により、通常時はもちろん、電力インフラが断線するような非常時にも、電力を確保することが可能だ。

さらに、ファーストエイドキットやバールを搭載するほか、Wi-Fiスポットとしても使える通信機能を備えるので、緊急時のインフラとしても利用できる万能設計に仕上げられている。

画像: 救急キット、USBポート、コンセント(3口)、バールを搭載

救急キット、USBポート、コンセント(3口)、バールを搭載

商用車として無駄のない空間設計

運ぶクルマとしての利便性を第一に考え、荷室空間の無駄を極限まで排し、エクステリアだけでなくインテリアも直方体の荷室空間が確保されている。また、内装パネルがピンボード方式にされているので、自分の部屋をアレンジするかのように、さまざまなインテリアパーツをフレキシブルに配置することが可能だ。

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