2023年8月9日、Carstay株式会社は、HW ELECTRO株式会社とEVキャンピングカー「moonn.(ムーン)」ブランドの「T-01(タイプ ワン)」を共同開発して、先行予約を開始した。EVキャンピングカーの販売は日本初という。

T-01

「T-01」は、HW ELECTROが生産する100%電力で走行し二酸化炭素排出量がゼロの中型EVバン「ELEMO-L(エレモ エル)」をベース車両とし、Carstayが荷室スペースに大型家電やベッドなどを設置した“リビング”を架装したモデルだ。

走行用のメインバッテリーに加え、ソーラーパネルや外部電源から給電できるサブバッテリーなどを搭載した本格EVキャンピングカーで、様々な用途での利用が可能となっている。

走行用メインバッテリーの容量は43.5kWh。そして後部荷室には車両の天井部分「ルーフ」に設置した370Wの大型ソーラーパネルから充電可能な200Aのサブバッテリーに接続した電子レンジ、冷蔵庫、エアコン、IH調理器など生活に欠かせない家庭用電化製品がある。

画像: ルーフエアコンやファンも設置可能

ルーフエアコンやファンも設置可能

また、100Vの家庭用電源も装備しているため、冬には車載または家庭用ヒーターで暖をとったり、パソコン、スマートフォン、テレビ、電動キックボードなど、あらゆる電化製品の利用と充電が可能となっている。

走行用バッテリーは6kWの普通充電で約8時間で満充電に、サブバッテリーは外部電源で約7時間で満充電になる。また、ベッドは固定のシングルからセミダブルサイズに拡張ができ、大人2名が就寝可能だ。

乗車定員は2名で、航続可能距離270km、最高速度90km/hとなる。また。車高は2045mmとなっているので、多くの一般的な駐車場にも停めることができるはずだ。販売価格は1150万円〜を予定しているそうだ。

ブランドコンセプトとT-01のデザイン

moonn.ブランドの由来

「moonn.」は、Carstayの製造拠点「Mobi Lab(モビラボ).」(神奈川県横浜市)でのキャンピングカー・ブランド「SAny(サニー).」に続くもので、「T-01」は「ELEMO-L」をベースとしたEVキャンピングカー。Carstayはキャンピングカーのカーシェアと車中泊スポットのスペース・シェアサービスとともに、キャンピングカーの製造と販売にも主力事業として注力していくとのこと。

画像: 近未来的な外観と木の内装が所有欲を満たしてくれる

近未来的な外観と木の内装が所有欲を満たしてくれる

Carstayの「moonn.」は、持続可能な未来と、動くことが“可”能な“動産”「可動産(かどうさん)」やバンライフの新時代にこれまでの“足”としての移動手段以上に、自動車が基盤となり、生活に深く「未来の暮らし」に浸透する「MaaS(マース)(Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)」到来を見据えた車両で、持続可能な社会に向けた、温室効果ガスの排出量が実質ゼロの地球環境に優しい本格的なEVキャンピングカーブランドである。

ちなみに「moonn.」というブランド名の由来は、新時代の可動/移動性「MObility Of New Normal」のアルファベット頭文字をとった名称と未来感を示す「Moon(月)」の語感を掛け合わせてできたもの。

デザインはスペースシャトルをイメージ

「T-01」は、ブランド名「moonn.」を体現するスペースシャトルのようなデザインの車両で、外装はHW ELECTROの「ELEMO-L」のデザインを採用。内装はCarstayの「Mobi Lab.」で設計・デザインし、架装している。

画像: 白×黒の組み合わせとフロントマスク部分がスペースシャトルを連想させる

白×黒の組み合わせとフロントマスク部分がスペースシャトルを連想させる

宇宙旅行のような非日常的な時間を家の中で過ごしているかのように、内装の壁紙は上品な藍色で落ち着きがあり、天井には温かみを感じられる上質なロシアンバーチの板張りを取り入れている。たとえ月ほどの遠方へ旅立ったとしても、EVならではの大容量バッテリーと“動くリビング”のような車内により、快適に過ごせる空間設計に仕上げられているというイメージだ。

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