大容量バッテリーを搭載するEVが増えてきた一方で、既存の急速充電インフラではそのポテンシャルを享受できないケースも多い。また、使用料が実際に充電した電気量ではなく利用時間を併用して計算されることで不公平感を覚えるオーナーも少なくない。そんなEVオーナーの不満を解消する新しい急速充電サービスが登場した。(タイトル写真は目黒セントラルスクエアに開設されたパワーエックスのチャージステーション)

予約・操作・決済までスマホアプリで充電関係を完結できる

料金は実際に充電に使用した電力に基づく従量課金制だ。不公平感を覚える時間単位ではなく、特定計量制度の申請により受理された特例計量器を使用して計算される。また、テスラのスーパーチャージャーを除く一般的な公共の急速充電器は1回の利用につき30分の上限が設けられているが、パワーエックスでは最大60分まで利用時間を延長して「再エネ満タン」の実現をめざしている。

【パワーエックス・チャージステーションの利用方法】
1.専用アプリケーションをダウンロード
手持ちのiOS/Androidデバイスに「PowerXアプリ」をダウンロード。
2.ユーザー登録
電話番号を入力するとSMSで届くコードで認証。生年月日と支払用クレジットカード情報を登録すれば完了。
3.充電予約
アプリ内のマップから予約したいステーションを選択。利用したい充電開始日時と充電時間、充電メニューを指定して予約を確定。
4.ステーションで充電
予約日時が近づくとアプリ内の予約一覧にQRコードが表示される。このQRコードを充電器のコネクタに取り付けられたリーダーで読み取り、アプリに表示される手順に従って、車両の充電ポートにコネクタをしっかりと差し込む。差し込んだ事をアプリ内で確認し、スタートボタンを押すと充電開始。
5.充電完了
アプリ上でチャージストップ、または予約時間が終了すると充電が終了。充電が完了しても、予約時間内は車両をそのまま駐車できる(一部ステーションでは追加の駐車料金が発生するので事前に確認)。

画像: 「PowerXアプリ」を通じて、充電予約・充電開始・支払いなどすべての操作が、スマートフォンで完結する。自動車メーカー等が発行する充電カードでの利用認証や支払いには対応していない。

「PowerXアプリ」を通じて、充電予約・充電開始・支払いなどすべての操作が、スマートフォンで完結する。自動車メーカー等が発行する充電カードでの利用認証や支払いには対応していない。

まずは東京都内2カ所、「シェアグリーン南青山」および「目黒セントラルスクエア」で稼働開始、年末までには「新丸の内ビルディング」、「成田空港第1ターミナル」などを含む約10拠点のチャージステーションへ拡大する予定だ。

サービス開始当初は、東京を中心とする首都圏エリアでの展開となるが、2024年以降は国内主要都市圏への展開も予定している。充電インフラ拡充に向けてユニークな取り組みを開始したパワーエックス。今後の動向に注目しておきたい。

【2023年内に開設されるチャージステーション】
●SHARE GREEN MINAMI AOYAMA(写真:10月26日開設済み)
・所在地 東京都港区南青山1-12-18 NTT ル・パルク南青山1丁目第5駐車場
・充電器 パワーエックス製「Hypercharger Standard 」 ※最大2台の車両を同時充電可能
・営業時間 24時間

画像: 2023年10月26日に開設済みの南青山チャージステーション。

2023年10月26日に開設済みの南青山チャージステーション。

●目黒セントラルスクエア(10月26日開設済み)
・所在地 東京都品川区上大崎3-3-1 目黒セントラルスクエアB1
・充電器 パワーエックス製「Hypercharger Standard 」 ※最大2台の車両を同時充電可能
・営業時間 6:00〜24:00

●新丸の内ビルディング(23年12月開設予定)
・所在地 東京都千代田区丸の内1-5-1丸の内パークイン新丸ビルゾーン地下2階
・充電器 パワーエックス製「Hypercharger Standard 」 ※最大2台の車両を同時充電可能
・営業時間 24時間

●成田空港第1ターミナル(23年12月開設予定)
・所在地 千葉県成田市成田国際空港内 第1ターミナルP1駐車場1階
・充電器 パワーエックス製「Hypercharger Standard 」 ※最大2台の車両を同時充電可能
・営業時間 24時間
※いずれのチャージステーションも充電規格「CHAdeMO」。テスラ車はアダプターを使用。

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