自転車レースでも世界一、ロータスの技術力
ロータスといえばライトウェイトスポーツカーが有名だが、実は自転車事業も手がけている。1992年のバルセロナ五輪では「Type 108」に乗ったクリス・ボードマンが4000mパシュートで優勝し、2021年の東京五輪でも「HB.T」に乗ったイギリス代表チームが数多く優勝しているため、「世界一の自転車メーカー」といっても差し支えないのだ。
そんなロータスが、ロードバイクの「電動モデル」として発表したのが、今回の「Type 136」。軽量カーボンファイバーフレームにV字型のハンドルバー、翼形フォーク、アーチ形のチェーンステーにより、空力効率も最大化した車体デザインをしており、軽量化にこだわるロータスらしく、車体重量はe-bikeとしては非常に軽量な9.8kgに抑えられている。
![画像: 翼形フォーク、V字型のハンドルバーが特徴的](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783662/rc/2023/11/06/0c9ce992267616de8af1ff0fc5409ad666985f10.jpg)
翼形フォーク、V字型のハンドルバーが特徴的
また、バッテリーは193Whで3時間持続するものが採用され、プッシュボタンを押すことで着脱が可能な水筒型のユニークなデザインをしている。
e-bikeに搭載される「Watt Assist Pro Motor(ワットアシストプロモーター)」システムは、なんと火星着陸プロジェクトに由来する、超軽量・ノーメンテなものを採用。モーター重量は300g、HPSシステム全体でも1.2kgという市販されている自転車用電動ユニットとしては最軽量を実現した。
![画像: V字型ハンドルバー、アーチ型チェーンステーなどは、空力を最大限効率化した結果生まれたデザインなのだ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783662/rc/2023/11/06/2ead6c848b94644b48b23df026debddefd6702bb.jpg)
V字型ハンドルバー、アーチ型チェーンステーなどは、空力を最大限効率化した結果生まれたデザインなのだ
ロータスの伝統通り、ファーストエディションはモデル名の数字と同じ台数の136台限定となり、1台ごとにシリアルナンバーが印字されるほか、ロータスのモータースポーツを象徴するカラーリングが施される。
価格はファーストエディションで2万ポンド(約370万円)、通常モデルはSRAM Redが1万5199ポンド(約280万円)、SRAM Forceが1万6999ポンド(約315万円)で、2024年の春に販売が開始される予定だ。