2035年までにフルEV化を目指すレクサスにとってマイルストーンとなるのが「UX 300e」。ブランド初のEVとして誕生したこのコンパクトクロスオーバーは、2023年3月にはバッテリー容量を大幅拡大するなど、全体的にグレードアップしているので、その内容を中心に紹介しよう。

一部改良で航続距離は40%もアップ

レクサスブランド初のEVとして2020年10月に発売になったのが「UX 300e」だ。ベースとなった「UX」シリーズは、トヨタの「プリウス」や「C-HR」などと同じTNGA(GA-C)プラットフォームを採用する、レクサス最小のコンパクトクロスオーバーで、2018年にレクサスブランドに加わっている。

レクサス UX 300eはデビューして2年半後となる2023年3月には一部改良が行われ、バッテリー容量を54.4kWhから72.8kWhへと大幅に増強した。その結果、一充電当たり走行距離は40%も伸びて、512kmとなっている。

画像: レクサスブランド初のEVが「UX 300e」。

レクサスブランド初のEVが「UX 300e」。

プラットフォームはエンジン車と同じTNGA(GA-C)を採用しているが、その床下にはバッテリーを配置して低重心。さらにボディのリアエンドには専用チューンのパフォーマンスダンパーを装着することなどで雑味のない、リニアで上質な乗り心地を実現している。

モーターはフロントのみで、駆動方式はすべてFF(前輪駆動)となる。その最高出力は150kW(203ps)で最大トルクは300Nmとなっている。

コネクティッドサービスを刷新

2023年の一部改良では先述のバッテリー容量アップの他、最新機能を数多く追加している。先進運転支援システム(ADAS)は、より作動範囲を拡大して、ドライバー異常時対応システムを追加するなど、安全装備を充実化した。

さらに、スマートフォンをクルマのキー代わりに使えるデジタルキー機能も追加された。

画像: 2023年3月の一部改良で先進運転支援システムをはじめ、様々な機能が充実化された。

2023年3月の一部改良で先進運転支援システムをはじめ、様々な機能が充実化された。

また、マルチメディアシステムとコネクティッドサービスを刷新。12.3インチの大型タッチディスプレイが採用され、操作性が向上。従来の車載ナビとコネクティッドナビを組み合わせたハイブリッド型ナビや、最新の音声認識機能が採用されるなど、利便性と操作性が大きく向上している。

【主要諸元 レクサスUX 300e version L 2WD】
型式:ZAA-KMA10-AWDBS 寸法:全長4495×全幅1840×全高1540mm ホイールベース:2640mm 車両重量:1820kg 乗車定員:5名 最小回転半径:5.2m 電力量消費率:141Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:512km(WLTCモード) 電池総電力量:72.8kWh モーター:最高出力150kW(203ps) 最大トルク:300Nm 駆動方式:前輪駆動 車両価格:685万円 CEV補助金:85万円

This article is a sponsored article by
''.