レクサスは2035年までに全モデルをEV化することを発表している。また、2026年にはハードからソフトまで新世代となるEVを発売することも表明している。そんなレクサスの現時点での最新EV、「RZ450e」を紹介しよう。

EV専用プラットフォームを採用した

レクサス初のEV専用モデルが「RZ450e」で2023年3月に発売となった。特徴はEV専用モデルとして、EV専用プラットフォーム(e-TNGA)を採用していることだ。2850mmという長大なホイールベースの内側の床下にバッテリーを並べることで、広い室内空間を実現している。

また、最新のレクサスのデザインである「スピンドルボディ」の採用もトピックだろう。これは従来のレクサスのアイデンティティでもあったスピンドルグリルをボディと一体化させたものだ。エンジンを冷やすためのラジエターの大開口部を必要としないEVならではのデザイン表現と言えるだろう。

画像: 躍動感のあるスピンドルボディがレクサスRZの特徴のひとつだ。

躍動感のあるスピンドルボディがレクサスRZの特徴のひとつだ。

パワートレインは、前後アクセルにそれぞれモーターを配置する2モーターの「DIRECT4」。フロント150kWにリア80kWというモーター出力は、トヨタのEV「bZ4X」よりもパワフルな設定となっている。

バッテリー容量は71.4kWhで、「RZ450e」も「bZ4X」も同じだが、モーター出力が高いこともあってか、一充電当たり航続距離は494km(WLTCモード)となり「bZ4X」よりは短い。

走行状況をリニアに伝える音作りも

また、ボディの前後にパフォーマンスダンパーを一部グレードに採用している。サスペンションには、周波数感応アブソーバーFRD IIをレクサス初採用するなど、レクサスらしい高次元の走りを実現していることも特徴のひとつだ。

高い静粛性もレクサスのこだわりだ。前後席のアコースティックガラスの採用や、新断面のガラスラン採用などで、高速走行時でも車内の明瞭な会話を実現するという。

画像: いかにもレクサスらしいラグジュアリーなムードでまとめられたインパネまわり。

いかにもレクサスらしいラグジュアリーなムードでまとめられたインパネまわり。

ユニークなのは、EVでも運転を楽しめるような音作りを追求しているところだろう。速度や加速度にあわせたモーターの周波数や音量を作り込み、ドライバーへ車両の走行状況をリニアに伝える。EVであってもエンジン車と同じ、クルマと人との対話を通じた運転の愉しさが味わえるというのだ。

【主要諸元 レクサス RZ450e version L 4WD】
型式:ZAA-XEBM15-AWDLS 寸法:全長4805×全幅1895×全高1635mm ホイールベース:2850mm 車両重量:2100kg 乗車定員:5名 最小回転半径:5.6m 電力量消費率:147Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:494km(WLTCモード) 電池総電力量:71.4kWh モーター最高出力:フロント150kW(203.9ps)・リア80kW(109ps) 最大トルク:フロント266Nm・リア169Nm 駆動方式:四輪駆動 車両価格:880万円 CEV補助金:85万円

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