2023年8月1日、NECファシリティーズは、個人対象の「電動キックスクーター向けバイク保険」の申込受付を8月1日より開始した。これは、電動キックボード利用者用の任意保険で、Webで手続きを行い、最短で翌日から適用されるというものだ。

専用プランが生まれた背景

改正道路交通法が2023年7月1日に施行され、一定の条件を満たす電動キックボード等は特定小型原動機付自転車として、16歳以上であれば運転免許証が無くても公道を走行できるようになった。

しかし、電動キックボード等の急速な普及により、交通事故の増加が懸念され、特に任意保険に加入しないまま事故を起こしてしまった場合、自賠責保険だけでは、相手が死亡した場合、重度の後遺障害を負った場合など被害者に対して十分な補償がなされない可能性がある。

このような事故に対応するため、NECファシリティーズは電動キックボードのシェアリング事業者、レンタル事業者向けの保険を提供してきた経験から、早急に本保険の申込受付体制を整備したそうだ。

画像: 2023年7月に新設された特定原付区分と一般原付の違い

2023年7月に新設された特定原付区分と一般原付の違い

一般原付・特定原付の両方に対応

電動キックボード等の種類・メーカーを問わず申込が可能。申込時には、車体を特定できる車台番号、登録番号(ナンバープレート情報)を入力し、最短30分程度で手続きが完了する。補償内容は、対人賠償・対物賠償:無制限のみのプランと、対人賠償・対物賠償:無制限に搭乗者傷害200万円を加えたプランの2つが用意される。

また、NECファシリティーズによると、NECグループ内外の企業・従業員向けに提供している「交通事故防止ソリューション」の経験を活かし、電動キックボード等の安全利用のポイント、交通事故防止情報を契約者にメールマガジンなどで提供していくとのことだ。

電動キックボードの販売者だけでなく、保険会社からも安全な利用に関する情報を伝えることで、電動キックボードが他のモビリティと安全に共存できる交通社会が実現することが期待される。

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