FUTUREとは
「FUTURE META」の開発・発売元FUTUREは、今回発売されたFUTURE META以外に、FUTURE MOBILITYという、3輪ミニカーの電動モビリティもラインナップするEVメーカーである。これは3輪ミニカーということで、クルマともバイクとも違ったユニークな乗り心地を楽しむことができるモビリティで、存在感をアピールしている。
FUTURE METAのナンバーチェンジ機構とは
従来販売されていたFUTURE METAは、今回の新型「ナンバーチェンジエディション」とほぼ同じスペックだが、原付・電動アシスト自転車・自転車の3モードを搭載し、ナンバープレートの回転機構は装備していなかった。そのため、自転車モード時でも法的には一般原付扱いとなり、自転車レーンの走行はできなかった。
ナンバーチェンジエディションは、ナンバープレートを有する第一種原動機付自転車でありながら、ナンバーを裏返すことにより自転車としても走行可能な、警察庁が令和3年に通達した「車両区分を変化させることができるモビリティ」として誕生した。
車体後部のナンバー標識を表示している時には、スロットルを回すことでモーターの力のみで走るEVモードで楽に走行でき、ナンバープレートを回転して標識番号を表示しないと自転車として利用可能と便利なモビリティになっている。
なお、ナンバープレート機構は走行モードと連動しているので、バイク走行モード時にプレートを隠す違法走行はできない仕組みとなっている。
ところで、「車両区分を変化させることができるモビリティ」は、今までglafitのGFR-02にモビチェンをつけたものがパイオニアとして市場を牽引してきた。道路交通法・利便性の両面で画期的なモビリティである。今回、第二号機となる「FUTURE META」が登場したことで、ますます市場が拡大し社会に普及するきっかけになるかもしれない。
電動バイク×電動アシスト自転車の二刀流
「FUTURE META」ナンバーチェンジエディションは、インホイールパワーモーターを搭載しており、車両重量が約 80〜100kgある従来の原付スクーターに比べて圧倒的に軽量な車体重量28kgを実現している。電動アシスト自転車並みの車両重量であることから、驚くほど滑らかな加速で、乗り出しや駐輪時の取り回しの重さが解消されているとのことだ。
また、一番重要な航続距離も電動バイクモードで60km、電動アシストサイクルモードで100kmとなっているため、普通の電動原付や電動アシスト自転車としてみてもロングライドが可能な実用性を備える。
走破性の高いファットタイヤタイプと自転車ラックに駐輪できるスリムタイヤタイプの2種類を用意。特にスリムタイヤタイプは、前述のナンバーチェンジ機構と合わせることで、自転車駐輪場・バイク駐輪場の両方に駐輪できるので、非常に便利だと思われる。