2021年9月にドイツ・ミュンヘンで開催された「IAAモビリティ 2021」に出展され、話題となったBMWの「コンセプトCE 02」が、ついに市販されることになった(日本導入は未定)。若者へのアピール製品と、BMWはこのCE 02を紹介しているのだが、はたして「Z世代」と呼ばれる彼らに受け入れられるのだろうか?

若者向けのプロモーションに全力!! メタバース特設サイトも公開!

コンセプトCE 02発表時からBMWは、新しい経験やスマートなテクノロジー、そしてモビリティと楽しさを組み合わせることに前向きな16歳以上の若者たちがCE 02のターゲットであることをアピールしていた。

※CE 02のプロトタイプ、「コンセプトCE 02」についてはこちらの記事をご参照ください。

BMW自ら「BMWらしくない」というCE 02のスタイリングは、デザイン部門の責任者であるエドガー・ハインリッヒの言葉によると、ユーティリティーバイク(実用車)ではなく、アーバンプレイバイクとして設計したCE 02にふさわしいものであり、縮小されたデザイン言語によって軽さと楽しさを表現しているという。つまり焦点は実用性ではなく、エモーショナルな魅力、ライディングプレジャーなどをアピールしているわけである。

上述のとおり、若者をCE 02のターゲット層にするBMWは、ワールドプレミアとして独ベルリンで開催された「ピュア & クラフテッド」という音楽、アート、そして2輪車を題材とするフェスティバルで、CE 02のデモンストレーションランを披露。目論見どおり、会場に詰めかけた多くの若者たちにCE 02の魅力を紹介することに成功したようだ。

画像: 7月7〜8日、ベルリンのナポレオン コンプレックスという施設で開催された「ピュア&クラフテッド」のステージで、デモンストレーションを披露するCE 02。 www.youtube.com

7月7〜8日、ベルリンのナポレオン コンプレックスという施設で開催された「ピュア&クラフテッド」のステージで、デモンストレーションを披露するCE 02。

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このような「リアル」な世界でのプロモーションと並行して、BMWはメタバース(インターネット上の仮想空間)的世界でのプロモーションを試みている。それがBMWの特設サイトである「MetaRide」(メタライド)である。リアリティの高さで定評ある「Spatial Metaverse」(スペーシャル メタバース)のプラットフォームを用いたメタライドでは、CE 02のバーチャル試乗のほかにもバスケットボールを楽しんだり、トークンを集めたり、自分のアバターをファッショナブルに着飾ったりと、インターネット上でCE 02の世界観を楽しむできるように工夫されている。

画像: BMWが用意したメタバース特設サイト「メタライド」の一場面。なお現実の、物理的な製品同様に、メタライド内のBMWモトラッド製品はすべて著作権保護の対象となっている。 www.bmwmotorcycles.com

BMWが用意したメタバース特設サイト「メタライド」の一場面。なお現実の、物理的な製品同様に、メタライド内のBMWモトラッド製品はすべて著作権保護の対象となっている。

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メタバースとか何のことだかサッパリ・・・とつぶやいてしまうような中高年世代の人たちは少なくないと思われるが、BMWとしては生まれたころからインターネットやデジタルガジェットの存在が当たり前だった、"デジタルネイティブのZ世代"を重視したCE 02のプロモーションを展開しているわけである。

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