世界的な観光地として人気の沖縄県。実は世界有数のスマートモビリティ先進自治体であり、EVの充電環境も充実している(147カ所:2023年4月時点)。EVのレンタカーをやたらと目にするのも、沖縄県ならでは。いわゆる「観光型MaaS」の導入も着々と進行中だ。本稿では新しい移動の体験に取り組む北谷(ちゃたん)町の“今”にスポットライトを当ててみた。(タイトル写真はヤマハ発動機公式HPより)

シェアリングカートで爽快なスロードライブも

この試みをさらに進め、パーソナルモビリティとしての移動の自由をより高めたのが「ミハマシェアカート」。ヤマハ発動機のグリーンスローモビリティ/低速電動カート(最高時速19km/要普通免許)を使ったシェアリングシステムだ。利用料金は800円/30分とリーズナブル。ランドカーをベースにした解放感のあるオープンな車体が、リゾート気分をさらに盛り上げる。また最大4人が同時に移動できるところも観光客から好評だ。

画像: アメリカンビレッジを走る自動運転車「美浜シャトルカート」(左)と低速電動カート「ミハマシェアカート」。

アメリカンビレッジを走る自動運転車「美浜シャトルカート」(左)と低速電動カート「ミハマシェアカート」。

さらにエンタメ領域を充実させるため、ソニーとヤマハ発動機、そしてチャタモビ合同会社の3社が共同開発したユニークな電動カート「SC-1」も運行中。次世代MR(複合現実)の映像を楽しみながらのムーンライトクルーズが、ファミリーやカップルなどから人気を集めているという。

現在のコンテンツは昼夜を問わず楽しめる「ナイトアクアリウム」、「与座よしあきと水牛車さんぽ」のほか、昼の部専用コンテンツとして「ノースとバレーの時間旅行」、夜の部は「琉球トラウマナイト ローカルレポート 北谷長老と三秘宝」など、他では見られないユニークなコンテンツを楽しめる。

画像: 次世代MR映像を楽しみながら移動する「SC-1」。“デジタル水牛車”という ニックネームも。

次世代MR映像を楽しみながら移動する「SC-1」。“デジタル水牛車”という ニックネームも。

チャタモビ合同会社では、こうした各種モビリティを連携させて、予約・決済はもちろん、ルート検索や乗換・乗継なども一元化したより快適な観光型MaaSの提供を目指している。現地での諸手続きを省略できるメンバーシップなども視野に入れているようだ。

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