PHEV(プラグインハイブリッド)とMHV(マイルドハイブリッド)では、どちらがお得なのか? そんな疑問に答える、よい題材となるのがマツダのSUVである「CX-60」だ。装備を同じくするPHEV(プラグインハイブリッド)とMHV(マイルドハイブリッド)をラインナップする。その2台のお得度を購入時、維持費などから検討してみた。

新車の価格差はPHEVとMHVで約80万円

PHEV(プラグインハイブリッド)とMHV(マイルドハイブリッド)の両方を同じモデルで用意するのがマツダの「CX-60」だ。PHEVとしては2.5L直4ガソリンエンジンの「PHEV」があり、MHVとして3.3L直6ディーゼルターボの「XD-HYBRID」がある。

同じグレードで揃えるならば、その価格は、PHEVの「PHEV Exclusive Sport 4WD」で584万6500円に対して、MHVは「XD-HYBRID Exclusive Sport 4WD」で505万4500円となる。2台の新車価格の差は79万2000円だ。

この2モデルは、PHEVが電動車であり、MHVはクリーンディーゼルということで、どちらもエコカーとして優遇税制に該当する。具体的には自動車税環境性能割(かつての取得税)と重量税の両方が免除される。つまり、ゼロ円だ。

また、国の補助金である「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」も使える。PHEVの「PHEV Exclusive Sport 4WD」は55万円の補助がある。一方、MHVは昨年まで1万5000円の補助があったが2023年度は除外となった。残念ながら、「XD-HYBRID Exclusive Sport 4WD」の補助金はゼロだ。この補助金を加味すると、2台の価格差は、24万2000円にまで圧縮される。

画像: 東京都在住だとPHEVに対する補助金45万円が得られる。

東京都在住だとPHEVに対する補助金45万円が得られる。

ただし、PHEVの性能を完璧に使おうというのであれば、自宅駐車場への充電器設備の設置がマストだ。これにかかる費用は10万円ほど。これはPHEV購入費のプラス分だ。

つまり、PHEVとMHVの価格差は「新車価格の差」+「補助金の差」+「充電設備の差」という式になる。国の補助金だけで、その差を計算すると、MHVの方が34万2000円ほど安いという結果だ。

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