メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスブランドであるメルセデスAMGから電動キックボード、「Mercedes-AMG E-Scooter」が登場した。欧州発表段階で日本導入は未定だが、そのスペックは日本で7月から新設される「特定小型原付」規格にぴったりはまる、実用的なモデルとなっている。
最大航続距離は40km
9.6Ahのバッテリーを搭載し、最大航続距離40kmを実現している。これは、電動キックボードとしては平均より長い航続距離だが、メルセデスAMGブランドであれば、もう少し距離が欲しかったという声もありそうだ。
実際、世界一航続距離の長い電動キックボード「INMOTION RS」は最大航続距離160km(※公道走行は不可)、特定小型原付規格の電動キックボードで一番航続距離が長い「COSWHEEL MIRAI T Lite」は、最大航続距離90kmである。
乗り心地
滑り止め加工を施したワイドなデッキにより、両足でしっかりと踏ん張ることができる。また、AMGの特徴であるひし形が、フットボードの外観をさらに引き立てている。
ホイールは直径20cmの頑丈なゴム製で、個別に調整可能なフロントとリアのサスペンションにより、不整地でも楽に走行することが可能。左右のハンドルバーにはAMGのロゴがあしらわれているほか、中央に配置されたディスプレイで速度、充電状況、ライディングモードなどの情報を確認することができる。
ブレーキは、ツイストグリップの電気モーターブレーキ、リアのドラムブレーキ、またはマッドガードのフットブレーキで作動する。特に、ツイストグリップは、前方に回すことで回生ブレーキシステムが作動して、同時にバッテリーも充電される仕組みであり、走行距離を稼ぐためにも積極的に使っていきたい。