メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスブランドであるメルセデスAMGから電動キックボード、「Mercedes-AMG E-Scooter」が登場した。欧州発表段階で日本導入は未定だが、そのスペックは日本で7月から新設される「特定小型原付」規格にぴったりはまる、実用的なモデルとなっている。
メルセデスAMGとは
1967年にレース用自動車エンジンの設計会社として創業した。創立者のハンス・ヴェルナー・アウフレヒト(Hans Werner Aufrecht)、エンジニアのエアハルト・メルヒャー(ErhardMelcher)、アウフレヒトの故郷であるグロース・アスパッハ(Großaspach)が名前の由来だ。
そしてAMGがチューニングしたエンジンでメルセデスのレーシングカーがスパ・フランコルシャン24時間レースでクラス優勝した後、名声が広く知れ渡ることになった。途中から、メルセデス・ベンツの乗用車のチューニングも手がけるようになり、1990年に提携を結び、2005年にはダイムラー・クライスラー社の完全子会社になったことで、今ではメルセデス・ベンツのサブブランドとして存在している。
Mercedes-AMG E-Scooter(メルセデスAMG電動キックボード)
ほぼ特定小型原付規格適合のスペック
いわゆる「ラストワンマイル」の電動モビリティとして、スイスのマイクロモビリティシステムズ社と協力して開発された。500Wの電気モーターを搭載したマットブラックのEスクーターで、ドイツの電動キックボード規制に合わせて最高速は20km/hとなっている。
車体寸法は全長105cm、全幅5.2cmであり、今年7月に新設される「特定小型原付」規格に沿っているため、歩道走行モード(最高速6km/h)と最高速表示灯を追加すれば、日本でも乗ることができるのだ。
バイクと同じスロットル方式を採用
一般的な電動キックボードのような親指で操作するスロットルではなく、バイクと同様のツイストグリップ式スロットルであるため、直感的かつ正確に操作可能になっている。