SUBARUは5月以降、「ソルテラ(SOLTERRA)」のソフトウェアアップデートを各市場で順次実施すると発表した。その内容は3項目で「急速充電性能改善」と「実航続距離改善」、そして「メーター表示改善」という。

トヨタbZ4Xも同時期に実施

今回行われるソフトウェアのアップデートは、ユーザーからの数多くの指摘、問い合わせに応じて実施されるという。

その内容は「1日あたりの急速充電におけるフル充電回数が2回程度しかない/SOC(ステータス・オブ・チャージ:充電状況)の80%から100%に至る充電時間がかかりすぎる」、「メーターで残航続距離表示が0kmになるタイミングが早い」、「メーターの充電容量表示がわかりづらい/エアコン使用時における航続可能距離の表示の減少が大きすぎる」などがあったという。大きく言えば「急速充電性能」、「メーター上の航続距離」、「メーター表示」という3項目だ。

画像: 「SUBARU ソルテラ」。ユーザーによる自由度を高めた設定となる。

「SUBARU ソルテラ」。ユーザーによる自由度を高めた設定となる。

これらの指摘、問い合わせはユーザーの不満そのものと言える。そこでスバル(トヨタも同様の改善を行う)は、課題解消のアップデートを実施するというわけだ。

ちなみに指摘された3項目に対して、スバルは別の考えを持っていたという。それは「急速充電性能」に関していえば「繰り返しの急速充電はバッテリーの大きな負担になるため、SOC80%以上の急速充電速度を抑制して、バッテリーの劣化を防ぎたかった」という。

また「メーター上の航続距離」に関しては「電欠時、即座に走行不能にならないようにメーター表示に余裕を持った」とのこと。そして、「メーター表示」は「ガソリン車と同じ表示にした/エアコンの消費は多めに計算していた」という。

画像: メーターの航続可能距離については、よりリアルな設定となる。

メーターの航続可能距離については、よりリアルな設定となる。

どれも安全第一を優先したというわけだ。しかし、ユーザーからはそこまでの対応策はいらないという声が多かったということになるわけだ。

そこで「1日あたりの急速充電のフル充電を約2回から2倍程度に変更/SOC80%以上の急速充電時間を20〜30分短縮」、「航続可能距離の表示が0kmになるタイミングを遅らせる」、「充電容量を%で表示/エアコン使用時の航続可能距離表示は実態に合わせたものとする」という。

ちなみにメーター表示の航続可能距離は増大するものの、認証やカタログ値のスペックは変更しないとのことだ。

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