2023年4月4日、テスラのモデルYに航続距離を605?(一充電あたり:WLTC)まで伸ばしたデュアルモーターAWDの「ロングレンジ」が追加された。22年6月に日本上陸以来、手ごろなサイズ感の電動SUVとして人気を集めているモデルYは、一充電走行距離(WLTC)が507kmの「RWD」、AWDデュアルモーターAWDで同595kmの「パフォーマンス」をラインナップ。航続距離を伸ばした「ロングレンジ」が新たに追加されたことで、ますます注目を浴びることになりそうだ。

装備はRWDやパフォーマンスと同等

テスラモデルYに新たに加わった「ロングレンジ」は、パフォーマンスと同じく最大250kWの高出力充電器(Teslaスーパーチャージャー/V3)に対応したロングレンジバッテリーを搭載する。

前後に配置されたモーターへの出力特性を最適化することで、安心の605kmロングドライブを実現している。動力性能にも妥協はなく、完全な停止状態から100km/hまでわずか5.0秒で達し、最高速は217km/hと十分以上にパワフル。ストレスのない快適なクルージングが楽しめる。

気になる充電能力だが、スーパーチャージャー(V3)を利用すれば、わずか15分で261km走行分まで充電可能だ。すでに全国61カ所・300基以上のスーパーチャージャーが稼働している(テスラ公式HP.より2023年4月現在)。

もちろん自宅などでの200V普通充電も可能で、アダプターを使えば全国に設置されている急速充電器(CHAdeMO)も使える。

装備はRWDやパフォーマンスと同等で、定評のある高い安全性能(モデル3と同じくクラス最高レベルの5つ星を獲得)はもちろん、安全運転支援システムも充実。レーンアシスト、被害軽減ブレーキ、スピードアシスト、電動式スタビリティおよびトラクションコントロールも標準装備されている。

画像: 市販車で最大レベルの広さを持つガラスルーフなども装備する。

市販車で最大レベルの広さを持つガラスルーフなども装備する。

また、医療グレードのHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターの搭載やクラス最大レベルの面積を誇る開放感あふれるガラスルーフ、15インチタッチスクリーンディスプレイなどテスラならではのユニークな装備や機能も搭載。電動フロントシート、13個のユニットから構成されるプレミアムオーディオシステムの搭載など快適性にも優れる。

「ロングレンジ」の車両本体価格は676万600円(2023年4月4日現在:消費税込み・補助金制度適用前)。RWDと比べると90万円以上の価格差はあるものの、航続距離は100km近く伸び、バッテリーも250kW対応(RWDは170kW対応のスタンダード)、AWD駆動で運動性能はアップしつつ居住性や積載能力も変わらない、となればロングレンジのほうが買い得感は高いだろう。

またモデルYは全車とも令和5年度のクリーンエネルギー車・インフラ導入促進補助金(CEV)の対象となるので、国から65万円の補助金を受けとることができる。さらに税金面でも様々な優遇策が適用され、地方自治体によっては独自に補助金を設定していることもあるので、購入を検討する際には確認しておきたい。

■テスラ モデルYグレード構成・価格(税込み・補助金適用前)
RWD(後輪駆動) 5,834,600 円/WLTC航続距離507km
ロングレンジ(AWD) 6,760,600 円/WLTC航続距離605km
パフォーマンス(AWD) 7,544,600円/WLTC航続距離595km
※2023年4月4日時点。

ちなみに、テスラは2023年1月6日に「モデル3」と「モデルY」の国内販売価格を大幅に引き下げたばかり(モデルYパフォーマンスで当時82万4000円もの引き下げを実施)。2022年以降、韓国ヒョンデや中国BYDからお得感の高いEVが続々と日本上陸を果たしており、EV後進国と揶揄される日本でもEVに寄せる関心がひときわ高まっている。そんな中、航続距離で優位に立ったモデルYロングレンジが日本でどのような戦いを見せるのか、興味深いところだ。

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