文:スマートモビリティJP編集部
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50cc原付の販売終了により特定小型原付への注目が高まっている
デリバリー業界では長年、50cc原付バイクが活用されてきた。しかし、新たな排ガス規制への対応が技術面・コスト面で難しいことから、2025年10月をもって国内メーカーによる50cc原付バイクの生産が終了した。この状況を受け、代わる車両として電動バイクや特定原付が注目を集めている。
特定小型原付は、2023年7月に新設された車両区分で、モーター定格出力が0.6kW以下(原付一種と同じ)、全長1.9m以下、幅0.6m以下(普通自転車と同じ)、最高速度20km/h以下である、といった要件を満たす。16歳以上が免許なしで運転できるため、「漕がない自転車」といったキャッチフレーズで人気のジャンルとなっている。
※特定小型原付には、自賠責保険加入義務・ヘルメット装着努力義務・ナンバープレート取得義務がある。
ちなみに、車体サイズには普通自転車と同じという制約があるものの、車輪の数には制約がないため近年三輪・四輪タイプが次々と登場している。
デリバリー向けの電動バイクを共同開発
glafitは2017年9月に設立された和歌山のモビリティベンチャーで、二輪、三輪、四輪の車両を設計から開発まで一貫して手掛けてきた実績を持ち、特定小型原付の分野においても開発の知見とノウハウを持つ。
一方の椿本チエインは1917年創業のチェーンメーカーで、産業用チェーンや自動車エンジン用タイミングチェーンシステムなどで知られるが、新規事業としてeCARGO事業も展開している。その第一弾として電動アシスト付き3輪自転車「LA SI QUE(らしく)」を商品化し、第2弾として、ビジネス向けの特定小型原付「Full電動Cargo(仮称)」の開発を進めてきた。

三輪スクータータイプのデリバリーバイク「WIZMO」
両社は今回、それぞれの強みを掛け合わせられる共同開発に取り組むことを発表。車両名称を「WIZMO」に改め、試作段階から品質の作りこみ、電動モビリティとしての魅力向上を図り、実用性・安全性に優れた三輪カーゴモビリティとして早期市場投入を目指す。
WIZMOには4つの特長がある。一つ目は、免許不要で気軽に乗れる点だ。フル電動ながら特定小型原動機付自転車の区分となるため、16歳以上であれば免許なしで運転できる。二つ目は、椿本チエイン独自のスイング機構による安全性である。2輪に近い操縦性を実現し、運転経験の少ないユーザーでも安心して使えるという。三つ目は積載性と拡張性で、30kgまで積載でき、キャノピーなど多彩なオプションパーツで用途に応じた機能を発揮する。四つ目は、スタイリッシュなデザインと低重心の足回りだ。実用性に加え、乗る楽しさと安定感を両立させている。

リアキャリアに30kgまでの荷物を積載できる。
今後の計画として、2027年1月からの実証実験開始と、2027年度末の販売開始を目指している。また、販売面でも両社の協業に向けた検討を進める方針だ。
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