ELEMOsの免許不要の特定小型四輪「エレポーター」「エレポーターPRO」が、2026年10月16日付で国土交通省創設の性能等確認制度に基づく確認を受け、近所の買い物から通院まで、毎日の足として使える一台に「国の確認済み」という安心が加わった。同社の適合取得は4車種目となる。

文:スマートモビリティJP編集部
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「免許は返しても、便利は手放したくない」に応える一台「エレポーター」

ELEMOsは、免許不要で乗れる四輪EVを複数展開しているモビリティメーカーで、今回紹介する「エレポーター」シリーズは、同社の中でもっとも「普段使い」を意識したモデルだ。2モデルの違いはバッテリー容量の大きさと航続距離で、エレポーターは20Ah(航続距離約50km)、PROは40Ah(航続距離約100km)走ることができる。

画像: 全長1350mm×全幅590mmとコンパクトな電動カートである。

全長1350mm×全幅590mmとコンパクトな電動カートである。

同社によると、街乗りは1日3〜5km程度という人が多く、PROなら1回の充電で約1か月乗り続けられる計算だ。充電の手間が少なければ、「今日は充電が足りるだろうか」と気になりにくく、出かけやすくなるだろう。

そのほかの仕様は共通しており、後輪に定格出力250Wのモーターを2基備え、合計出力は500W。積載は前カゴ約8L、後ろカゴ約19L、足元の荷物スペース約45Lで、背もたれとサイドガード付きのシートが乗り降りと走行中の安心感を支える。

画像: 足元が完全にフラットであるため、スカートを履いた状態でも楽に乗降・運転できる。

足元が完全にフラットであるため、スカートを履いた状態でも楽に乗降・運転できる。

エレポーター 主要諸元

全長×全幅×全高     :1350×590×1230mm
重量          :65kg
耐荷重         :150kg
ブレーキ        :前後ディスクブレーキ
歩道走行モード対応   :あり
バッテリー       :リチウムイオン(48V・20Ah)
モーター        :250W×2
航続距離        :50km
充電時間        :6時間
タイヤサイズ      :11インチ
防水性能        :IP56
本体価格        :42万8000円

エレポーターPRO 主要諸元

全長×全幅×全高     :1350×590×1230mm
重量          :71kg
耐荷重         :150kg
ブレーキ        :前後ディスクブレーキ
歩道走行モード対応   :あり
バッテリー       :リチウムイオン(48V・40Ah)
モーター        :250W×2
航続距離        :100km
充電時間        :8時間
タイヤサイズ      :11インチ
防水性能        :IP56
本体価格        :48万8000円

特定小型原動機付自転車とは?免許不要で乗れる理由とルール

エレポーターが免許なしで乗れるのは、「特定小型原動機付自転車」という区分に当てはまるからだ。2023年7月施行の改正道路交通法で新設された区分で、16歳以上が免許不要で運転できる。

なお、特定小型原付には、車道走行モードのみ対応したモデルと、歩道走行モードを搭載した「特例特定小型原動機付自転車」の2種類が存在する。特例特定小型原付で歩道を通行する場合、車道モード(特定小型原付・20km/h)から歩道モード(特例特定小型原付・6km/h)に切り替えて走ることになる。

ちなみに、エレポーターを含むELEMOsの四輪特定小型原付シリーズは、すべて特例特定小型原付である。

また、免許は要らないが、交通ルールは守る必要がある。交差点の右折は自転車と同様車線数に関係なく二段階右折となるほか、ヘルメット着用の努力義務もある。さらに、公道を走るには、市区町村の役所でナンバープレートを取得し、自賠責保険に加入しなければならないことも忘れてはならない。

特定小型原付(特定小型原動機付自転車)の要件

最高速度20km/h以下
定格出力600W以下(原付一種と同じ)
全長1.9m以下(普通自転車と同じ)
全幅0.6m以下(普通自転車と同じ)
高さ規定なし
車輪数規定なし
原動機電動モーター
トランスミッションAT機構

性能等確認制度とは?「性能等確認済」マークの意味

16歳以上であれば運転免許不要で乗ることができる「特定小型原付」は、電動キックボードをはじめ手軽な移動手段として注目を集めている。しかし、一般的な自動車のような車検制度や型式認定制度が存在しないため、購入者側からすると「どのモデルが安全基準を満たしているのか判別しにくい」という課題があった。

そこで国土交通省は、消費者が安心して製品を選べるよう、以下の「二段構え」の仕組みで情報提供と市場管理を行っている。

①適合モデルを証明する「性能等確認制度」

国が認めた民間の専門機関が、メーカーからの申請を受けて車両が保安基準に適合しているかを検査する制度である。基準を満たした合格車両には、メーカー名や確認機関名が記載された特別なシールが車体の目立つ位置に貼られる。また、国土交通省の公式Webサイトにも確認済みモデルのリストが掲載されるため、インターネット通販などで購入する際も事前に確認が可能だ。

画像: 保安基準を満たしたモデルには車体に「性能等確認済」シールが貼られる。

保安基準を満たしたモデルには車体に「性能等確認済」シールが貼られる。

今回、エレポーターはこの性能等確認で適合が認められた。ELEMOsブランドの性能等確認適合取得はエレポーターで4車種目となり、安心して乗れるラインナップが拡充してきている。

②不適合車両をあぶり出す「市場サーベイランス」

安全基準を満たさない悪質な製品の流通を防ぐため、ユーザーからの情報受付窓口を設置するとともに、市場に出回っている実車を買い取って抜き打ち検査を行っている。検査で基準不適合と判定された場合、メーカーへのヒアリングを実施し、国土交通省のWebサイト上で情報が公表される。ただし、この公表はあくまで検査したサンプル車両に関するものであり、流通している同一車種すべてが基準不適合であることを公表しているわけではない。

すでに適合済みの3車種:暮らしに合わせて選べる

ELEMOs4 リボーン:スタンダードモデル。後輪の300Wツインモーター(合計600W、特定小型の出力上限値)を備え、耐荷重は120kg、航続距離は約40km前後。

画像: ELEMOsラインナップ中唯一、またがって乗るタイプのモデル。

ELEMOsラインナップ中唯一、またがって乗るタイプのモデル。

エレカーゴ:積載性能に特化したモデル。前カゴ20L、後ろカゴ100L、耐荷重320kgで、30Ahのバッテリーにより約60km走れる。

画像: フロント・リアにカゴを装備し、積載力に優れている。

フロント・リアにカゴを装備し、積載力に優れている。

エレグラン Gクラス/Gクラス MAX:フラグシップモデル。後方のクローズドボックスは最大220Lで、バッテリーを2つ搭載するデュアル構成では最大約130km走行できる。坂道で停車中に車体が下がらないよう自動でブレーキをかけるHSA(坂道発進補助装置)や、アクセルを離すと減速する回生ブレーキも備える。

画像: 上質な見た目だけでなく、リアに鍵付きのクローズドボックス(220L)を搭載するなど機能性にも優れる。

上質な見た目だけでなく、リアに鍵付きのクローズドボックス(220L)を搭載するなど機能性にも優れる。

「安心して選べる」免許不要モビリティへ

同社は、全ラインナップでの適合取得を目指す方針を掲げている。具体的な時期は示されていないが、確認済みの車両が増えれば、免許不要の四輪を選ぶ人にとって判断しやすい環境が整っていくだろう。

画像: ふかふかで広い座面と背もたれを装備している。

ふかふかで広い座面と背もたれを装備している。

免許を返したあとも、行きたい場所へ自分で出かけたい。そんな思いに、確かな安全性で応える乗り物が選べるようになりつつある。免許返納後の暮らしを支える手段として、また日常の移動を少し自由にする乗り物として、四輪特定小型原付への関心は今後も続きそうだ。

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