2026年9月19日に実施されるブルーインパルスの展示飛行で、コスモ石油、日揮、レボインターナショナルの合弁会社が製造する国産SAFが利用されることになった。

文: スマートモビリティJP編集部
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回収した廃食用油を原料に製造したバイオ燃料「SAF」

近年、脱炭素化に向けた取り組みが各分野で急速に進展しているが、航空業界ではエネルギー密度の観点で電動化が難しいため、代わりに「SAF(Sustainable Aviation Fuel、持続可能な航空燃料)」の導入が進められている。SAFは、廃食用油やバイオマス資源などを原料に製造される航空燃料で、原油を精製してつくられる従来の航空燃料と比べて、CO2排出量を大幅に削減可能だ。

現状では世界のジェット燃料生産量のうちわずか0.3%(2024年、IATA推計値)にとどまっているものの、日本政府は2030年までに国内航空会社の燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標を掲げる。コスモ石油、日揮ホールディングス、レボインターナショナルの3社は、共同で国産SAF製造を目的とした新会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立し、2025年度より航空会社への供給を開始していた。

画像: SAF製造装置(コスモ石油堺製油所構内)

SAF製造装置(コスモ石油堺製油所構内)

今回、この国産SAFがアジア競技大会開催を記念したブルーインパルス展示飛行で使用されることになった。これにより、日本におけるSAF導入促進の取り組みを国内外へ示すとともに、航空分野における脱炭素化、国内資源の有効活用ならびに循環型社会の実現に向けた機運の醸成につながる狙いがあるようだ。

ちなみに、現在、家庭から排出される廃食用油の多くは廃棄されてしまっており、回収された廃食用油についても多くが国外に輸出されていると言われている。

一方で日揮は、家庭や飲食店から出る使用済み食用油を国内資源として回収し、SAFにリサイクルして飛行機を飛ばすプロジェクト「Fry to Fly Project」も推進している。今回のブルーインパルス展示飛行にSAFが使用されることで、一般市民からの賛同と協力の輪がさらに広がることが期待されている。

画像: 「Fry to Fly Project」は家庭や店舗から廃食用油を回収して製造されたSAFを用いて、国内資源循環を目指すプロジェクト。

「Fry to Fly Project」は家庭や店舗から廃食用油を回収して製造されたSAFを用いて、国内資源循環を目指すプロジェクト。

ブルーインパルス展示飛行経路

飛行経路

場所通過時刻等(予定)
出発地小牧基地午前9時10分頃
通過地点久屋大通公園周辺
→演目実施エリア
午前9時15分~35分頃
ウィングアリーナ刈谷周辺午前9時38分頃
岡崎城公園周辺午前9時40分頃
田原市赤羽根町大石海岸周辺午前9時44分頃
豊橋市総合体育館周辺午前9時47分頃
愛・地球博記念公園周辺午前9時53分頃
到着地小牧基地午前9時55分頃

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