2026年6月4日、WHILLは、ロンドン・ヒースロー空港第3ターミナルで自動運転車イスによる移動サービスの実証を開始した。

世界26カ所で累計100万回以上の利用実績を誇る自動運転サービス

WHILLは、英国最大の旅客支援サービスを手掛けるABM社と協業し、ロンドン・ヒースロー空港の第3ターミナルにおいて、自動運転サービスの実証を開始した。同取り組みでは、空港内移動サービスの自動化により、ユーザーの安心快適な移動環境整備と、介助スタッフの身体的負担軽減や省力化を目指すとしている。

WHILL自動運転サービスは、事前に収集した地図情報と車イスに搭載された先進的なセンサー群を用いて周囲の状況を分析し、広い空港内の特定の目的地まで自動走行するサービスで、利用者が降車した後には無人走行によって元の場所に返却される仕組みだ。

画像: すでに世界26拠点に導入されており、累計利用回数は100万回を突破している。

すでに世界26拠点に導入されており、累計利用回数は100万回を突破している。

主な利用対象は、年齢や身体状況により移動に支援を必要とする旅客であり、利用時にはタッチパネルで目的地を選択するだけで、安全で快適に移動できる。

このサービスは現在、羽田空港、関西国際空港、成田国際空港をはじめとする国内主要5空港のほか、ロサンゼルス空港やバルセロナ空港など欧米の主要空港、国内病院など世界26拠点で運用されており、累計利用件数は100万回を超えている。

導入が進む背景には、世界的な高齢化の進展に伴い、とくに航空業界で人的資源が限られる中、PRM(高齢者や障害のある人等)の移動サービスへのニーズが急速に高まっていることがある。自動運転サービスの活用により、省力化だけでなく、旅客体験の向上、手動返却による身体的負担や工数の低減が可能となるほか、スタッフがより手厚い旅客対応に集中できる環境を整備し、空港やPRMサービス事業者の運営効率化にも寄与する見込みだ。

WHILLは今後も航空業界のステークホルダーと連携しながら、安心安全なサービス提供を通じて、スタッフの業務的・身体的負担軽減を図り、すべての利用者に自立的で自由な移動体験を提案していくとしている。

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